3 ページ4
.
ついに来たライブの日
目につくのはお兄ちゃんのうちわを持った女の子やオレンジを取り入れた服装の女の子
お兄ちゃん人気だなぁ
誇らしい気持ちと同時に、黒い気持ちが出てくる
沢山のファンの子達の中を抜けて関係者入り口まで足を進める
「こんにちは
有岡大貴の妹です」
チケットを見せて関係者向けのグッズを受け取る
この感じ久しぶりだなぁ
ワクワクしてきたかも
.
関係者席に着くとりょうちゃんのご両親と宏ちゃんママとあれ…親戚の子かな？初めて見る子がいる
「お久しぶりです」
と挨拶をして
色んなお話をした
りょうちゃんのママから
「Aちゃんがライブに来てくれないってだいちゃん悲しそうにしてたのよ」
と言われた
私が中学3年生のときまでは
ママとパパはライブに行っていたけど
そうか、
去年のライブは私が行かなかったから
お兄ちゃんの親戚は誰も来なかったことになる
お兄ちゃんがそう言ってくれて嬉しいな
妹としての気持ちだろうけど
「そうなんですか
来年からはちゃんと行こうかな」
「そうしてあげな、喜ぶと思うよ」
そんな話をしていたら
会場が暗くなり、ライブが始まった
.
ライブはやっぱり楽しくて
あっという間にアンコールの時間
トロッコに乗ってくるメンバー
ちぃちゃん、いのちゃん、ひかは
一瞬驚いたあと笑顔で手を振ってくれた
りょうちゃんとこうちゃんは
自分の親に手を振ったあと、私に気づいてびっくりしながらも手を振ってくれた
ゆーとくん、けーとくん、ゆーやくんは
やっぱり私の存在に驚いて笑顔で手を振ってくれた
そしてお兄ちゃん
私が来ることを知っていたはずなのに
もともと大きな目をより一層見開いたあと
私の大好きなくしゃくしゃの笑顔で
「あ、り、が、と」
って口パクしてくれた
私は笑顔で頷いて手がちぎれそうなくらい手を振った
他の女の子にファンサをする姿にはやっぱり嫉妬しちゃうけど
アイドルしているお兄ちゃんはカッコよかったし
ライブ、来て正解だったな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いなりずし | 作成日時：2019年8月15日 22時
