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もしかして、私を探していろんな人に電話かけてくれてるのかな?そんな期待の気持ちが出てくる
数秒後、そんな期待ぶっ飛ぶのに
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「お兄ちゃん、ただいま
勝手に出て行ってごめんなさい」
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そう言うつもりだったのに
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「あっ……んっ…あっ……だいっき……」
ドアを開けた途端鮮明になる声
裸になった2人の男女がベットの上にいた
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な…んで……
私が出て行ったのに
心配もせず、彼女とこんなことしてたの?
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目の前の状況が理解できずに
ドアの前に突っ立っている私
そんな私とお兄ちゃんの目が合うまでは
ほんの数秒だった
「あっ、A…」
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もうどうでもよかった
お兄ちゃんがあんなことしてる姿見たくなかったのに見てしまった動揺
好きなのに…好きなのに…
お兄ちゃんは、私をそういう目で見ていないんだ
その事実をはっきり伝えられた気がして
苦しくて苦しくてたまらなかった
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作者名:いなりずし | 作成日時:2019年8月15日 22時