〜オリオンとお母さん〜 ページ33
「ちょっと……これ、どういう事！？」
安心したのも束の間、Aが慌てを声色と表情で表す。
「どういう事も何も……“特訓”ですよ。せっかくうまく行ってたんですけどね」
＿＿何よ、私のせいって言いたいの？＿＿
一星の言葉にそんな喧嘩腰の台詞を返しそうになるが、何とかのみこんだA。やはり後輩に怒鳴り付けるのは人間としてアウトだろう。
「まぁとにかく、“お使い”いってもらいますよー」
監督が空気を読んでいないのか、それとも意図的になのか、会話の流れを変える。
「また！？」
愚痴、反論、その他諸々の感情がこもった声を発する皆だが、監督には逆らえそうにない。
「で、姫乃ちゃんは本当に行かないんですかー？」
「行きません」
首を横に振り行かないアピールするA。
「ほーお。それでは行ってらっしゃーい」
監督に手を振られて買い出しに出掛けた一部メンバー。早速Aは先程から決めていた事を実行する事にした。
母アヤメ、そして母が遺した『オリオン』という言葉について。
オリオンと言われて真っ先に思い浮かぶのは、星座のオリオン座だ。とてつもない強さを誇っていたが、女神の怒りを買い、女神がけしかけたさそりに刺され命を落とした…確かそのような話だった。自室に向かいつつAはそんな事を考える。
そのオリオンを、なぜアヤメは危険視していたのか。確かに今の神話に基づけば、オリオンは怖いというイメージも無くはない。だが、それはあくまで神話の話で…などと考えていると、いつの間にか自室である。
母は自分に何か隠していたのだろう。オリオンだなんて、今まで口にした事は無かった。だが、自分の死期が近いと悟りAに伝えた。どういう事だろう。
オリオンに気を付ける。オリオンは何らかの組織なのだろうか。しかも、悪い。妖怪ウォッチを狙ってでもいるのだろうか。だがそれくらいの企みならAはいくらでも打ち砕ける。ともだち妖怪は沢山いるし、妖術も一人前と父のお墨付きだ。
(…そういえば、パパ来れなかったんだ…ママがいないって知らされたら泣き喚くだろうな…)
パパとは有星アキノリの事である。外国を仕事で飛び回っている為、何かあっても簡単に来れない。アキノリとアヤメが結ばれたのも、中学生からのアキノリの一方的な片想いが実った結果だ。それぐらい愛していたアヤメがいなくなれば、泣き喚く程度で済めば良い方だろう。
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レーニャン - 応援しているので無理せずに!!更新待ってます!! (2021年1月27日 22時) (
レス) id: b30d9de8f4 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - この作品とても面白い！更新頑張って下さい(^o^)/ (2020年6月10日 18時) (レス) id: c80579e6b6 (このIDを非表示/違反報告)
美玲 - 色々な所に出没して申し訳ないですが、この作品も面白いです！皆さんが言っているように姫乃ちゃん可愛い！全てが！ (2020年3月3日 15時) (レス) id: 5c4eeb1e66 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - 知波留さん» 全然大丈夫です！しっかり伝わってるので！！良かったね有ほs…姫乃ちゃん！「今有星って言いましたよね？」気のせいちゃいます？(何故関西弁)「知波留さん、ありがとうございます！か、ｶﾜｲｲ…///」照れてますね。本当にありがとうございます！ (2020年1月26日 21時) (レス) id: fb659ead07 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - 知波留さん» コメントありがとうございます！夢主ちゃん大好評ですね！やっぱ「有星じゃなくて姫乃です！」が可愛いんでしょうか…！本当ですか！？理想！凄く嬉しいです！なかなか更新できずすみません…全然アイディアがまとまらないんですよね… (2020年1月26日 21時) (レス) id: fb659ead07 (このIDを非表示/違反報告)
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