妖怪ウォッチを持つ少女は世界に羽ばたく【オリオンの刻印】

〜イナズマジャパン、結成〜 ページ4

こうして見渡してみると、色々な選手が居るものだ。誰も彼もが、見たことのある選手ばかりである。
Aがはしゃいでいると＿＿＿＿

「は〜い、それではお待ちかね、日本代表『イナズマジャパン』を発表しま〜す」

中央に、太った中国人風の男が出てきた。

「確か雷門の……趙金雲監督」

Aが口に出す。趙金雲は過去の経歴が調べられない、謎の男だ。

「あっ、どうかな！？」

巨大スクリーンに、音楽と共に映像が写し出された。


GK 円堂 守
　 西陰 政也
　 砂木沼 治
FW 豪炎寺 修也
　 吉良 ヒロト
　 剛陣 鉄之助
　 灰崎 凌兵
MF 有星 A
　 稲森 明日人
　 野坂 悠馬
　 鬼道 有人
　 一星 充
　 氷浦 貴利名
　 基山 タツヤ
　 不動 明王
DF 風丸 一郎太
　 吹雪 士郎
　 万作 雄一郎
　 坂野上 昇
　 岩戸 高志


「……や、やったぁぁっ！！え、ほ、本当だよね……！──って言うか、有星じゃなくて姫乃です！！」

色々わめくA。
そして、イナズマジャパンに選ばれた選手達の思いが一致。

　(有星Aって、誰だ…？)

当然だ。暁月サッカー部は極力情報を出さないでいる。皆がAの事を知らないのも当然で……。
って、A着替えに走っていっちゃったし。

数分後。
イナズマジャパンの選手達は、日本代表ユニフォームに身を包み、青と白の風船が飛び交う中を立っていた。

「キャーー！！」

「アリAーーッ！」

やはり知る人は知っていて、Aに興奮の歓声が上がる。

「あはは、知られてる……暁月の皆に怒られるかも……ま、いいわよね！」

Aは頷くと、観客に手を降り始めた。メディア慣れしてる者の対応だ。
一方……。

「アイツか？有星Aって奴」

「アリホシ……何も知らないんだけど……」

「あんな選手いたのか？」

「可愛い事は確かだね！」

「ちょ、吹雪さん……」

灰崎、明日人、氷浦、吹雪は話していた。
どんなプレーをするのか、どんな技を使うのか……。
Aの知らない所で、Aへの期待は高まっていくのであった。

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