私のアルバイト先は…4【キューティクル探偵因幡】

争奪戦 ページ7

緒「じゃ、Aちゃん、一緒に帰ろっか」
にっこりとイケメンスマイルを向ける緒方。
緒方なのに、その顔に少しどきりとして、そっぽをむく。
貴「///」
緒「なっ、嫌なのかぁ〜?」
残念そうに身をよじらせてAの顔を覗き込む。
荻「…緒方、Aが困っているだろう。おい、帰るぞ、A」
無愛想な顔でAの手を引いて行こうとする。
緒「おいおい〜ちゃっかりしすぎだろーてか、Aちゃん困ってんぞっ」
貴「ふしゅうぅぅぅぅ/////」
沸騰するかのような音とともに、Aはうつむいた。
荻「す、すまん///」
緒「てか、荻、お前奥さんいるだろ〜、三十路だし」
荻「うるさい!」
圭「ちょ、いい大人が2人して女の子を困らせてないで!」
圭がさっと入ってきてくれた。
貴「あ、ありがとう」
少しほっとした。
優「みんなAと帰りたいんですよね?」
緒「ああ、そうだ!」
至極真面目な顔でうなずく。
荻「お、俺は別に…///」
圭「俺はっ///、できれば///」
荻「圭?!」
圭の積極さに驚く。
と、今まで入ってこなかった遥と洋も賛同してきた。
どこからか弥太郎もそろそろとやってきた。
優「それじゃあ!勝負して、誰がAと帰れるか決めましょう!題して!」
ド「ドキッ!男だらけのA争奪戦であろー!」
貴「ドン?!」
招かれざる客の登場にAもその場にいた一同も驚いた。
ド「ああ、焦るでなかろー；」
といいつつ、一番焦るドン。それを見かねたロレンツォが声を上げる。
ロ「ドン、大丈夫ですかああああ!」
ド「わしらが審査員ということでよかろー」
ロ「そういうわけです」
優「おねがいしまーす(棒読み)」
ド「棒読み?!」
貴「えっええっ?まって、私の意思はむ―――」
ド「すたあああああああああとであろおおおおおおおおおおおおおお!」

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