パンドラの匣 2

８７　笑ってはいけない迷い犬 ページ38

箱庭「此処が君たちの部屋です！」

ゴーゴリ「じゃあまた後で呼びに来るねー」

バタンと扉を閉じ去る二人

太宰「えーっと・・・じゃあ引き出し開けようか！！」

中原「クッソ嫌だな・・・」

谷崎「誰から行きますか？」

太宰「まぁ、こっちから順に・・・敦君からだね」

敦「僕からですか！？・・・じゃあ開けていきますね」

太宰(あ、素直・・・)

ガラ、ガラ・・・ガラ

敦「これとこれだけですね」

太宰「１って書いてある鍵と・・・封筒・・・」

谷崎「取り合えず全員出し終わってから開けていきますか？」

太宰「それがいいかもしれないね」

谷崎「じゃあ僕ですね・・・」

ガラ、ガラ・・・ガラ、ガラ

谷崎「えっと・・・ＤＶＤが一枚とフリップが一枚・・・」

太宰「見た？」

谷崎「怖くて見れてません」

太宰「じゃあ次は私だね！」

ガラ

太宰「ぶっは！！」

「！？」

「太宰、ＯＵＴ」

スパァン！

太宰「いや・・・これはひどい・・・」

太宰が机から取り出したのは・・・

森さんの可動式フィギュアだった

中原(笑わねぇ・・・俺は絶対笑わねぇぞ・・・！！！)

芥川(笑ってはいけない・・・笑ってはいけない！！！)

谷崎、敦(誰だっけ？？)

ガラ、ガラ

太宰「あ、私これだけ―」

中原「俺か・・・」

ガラ、ガラ、ガラ

中原「えーっと・・・スイッチか？後２って書かれた鍵・・・だけだな」

芥川「では次は僕が」

ガラ、ガラ・・・ガララ

芥川「えっと・・・太宰さん」

太宰「？」

芥川「其方の長のフィギュアが」

福沢諭吉 可動式フィギュア

太宰「ぶっは！！！あははははは！！！」

「太宰、ＯＵＴ」

敦、谷崎(笑っちゃダメな奴―――！！！！)

中原「二台トップのフィギュア・・・」

太宰「じゃあ、敦君から行こう！！」

敦「はい！まずは封筒から行きましょう！！」

カサッ・・・

敦「えーっと・・・鏡花ちゃんのブロマイドが入ってました・・・」

太宰「？？」

敦「着物、水着、メイド服のブロマイドです」

中原(あれ？姐さんも似たような物持っていた気が・・・)

敦「この鍵って・・・あのロッカーでしょうか」

太宰「多分」

ガチャ

・・・

バタン

敦「さ、次は谷崎さんですね」

太宰「ちょっと待って！敦君？何を見たの？？」

敦「見たら笑いますよ？いま必死に忘れてるんで待ってください」

(一体何が・・・！？！？)

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