パンドラの匣 2

７９　迷い犬大運動会 ページ30

箱庭「もちろん！」

いい笑顔でそう答える箱庭

なぜ芥川がこの戦いに真剣に挑んでいるのか

その理由は箱庭が焚き付けたからだ

箱庭の言いたいことは一つだ

箱庭(メンタルキラ―とも呼ばれた心理学の天才舐めんなよ・・・！)

これである

条野「解説席戻りますよ」

箱庭「はーい！！」


　
条野「さぁお次は障害物競走ですね」

箱庭「えーっと、トラック一周で終わりだね」

条野「その間にいろいろあるんで全部どうにかやってゴールしてください」

箱庭「わぁ、雑

じゃあ説明しまーす

平均台から始まって、網くぐり、グルグルバットからの跳び箱の六段 借り物競争やって終了！」

条野「この後も正式な借り物競争あるんですけどね」

箱庭「まぁまぁ」

条野「ではメンバー紹介です

Ａチームから夢野久作 Ｂチームからは宮沢賢治 Ｃチームからはルーシー・Ｍ

Ｄチームからは谷崎ナオミ 以上です」

箱庭「はーい位置について― よーい・・・ドン！」

条野「実弾を地面に向けて放つのやめませんか？」

箱庭「いい音でしょ」

条野「まぁ・・・」

箱庭「さーぁ！実況しよう！！

みんな早いねー採菊」

条野「障害物が意味をなしていない気がします・・・」

箱庭「あ、それは同感」

条野「あ、先頭のＣチームのモンゴメリさんが借り物の所に行きましたね」

箱庭「ん？なんかどんどん顔が赤くなって・・・こっち来てない？」

ダンッと紙を実況テーブルに叩きつけ叫ぶ

ルーシー「どういうつもりよ！？」

箱庭「何引いたの？」

ルーシー「す、「好きな人」ってなによ！！」

箱庭「・・・あの紙の準備って確か・・・」

条野「隊長とドストエフスキーです・・・」

箱庭「あー・・・これはもう・・・好きな女友達連れて行きな」

ルーシー「・・・分かったわ」

条野「後で実弾込めた銃を一丁貸してください」

箱庭「いいよ 隊長はそっちに任せる ドストさんは私が絞めとくよ」

条野「任せます」

箱庭「あ、これで全員ゴールだ」

条野「じゃあ次の競技に行きましょう」

箱庭「パン食い競争か・・・走者は・・・

Ａが与謝野晶子、Ｂがミッチェル、Ｃが小栗虫太郎、Ｄがスタインベックでーす」

条野「では位置について・・・よーい、ドン」

箱庭「え？与謝野さんすごっ・・・」

条野「小栗さんうまいですね」

　

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