【呪術廻戦】癒し求めたら推しが来た

9日目 ページ10

虎杖悠仁side

Aさんと一緒に買い物に来て一通り買い終わって
そろそろ帰ろうとした時、Aさんの足が止まった

『……。』

「Aさん、どうしたの?」

Aさんの視界の先には洋服店

その店に置いてある服とAさんの着ている服
が似ているようなものが多かった

いつもここで買ってたのかな?

ふとAさんの顔を見ると悲しそうな顔をしていた

…まだ出会って2日目だけどわかる

Aさんが悲しそうな顔をしている時は

前の彼氏さんを考えている時だ

Aさん自身がクズ呼ばわりしているし、別れた理由も
相手の浮気って聞いて酷い人ってのは分かった

それでも、Aさんはその人の事が忘れられないんだ

Aさんの、悲しい顔は見たくない

「Aさん!」

俺はAさんの腕を思いっきり掴む

『ど、どうしたの?』

「俺、Aさんの服選びたい!」

『私の服?』

「その、俺…金ないから買ってあげる事は出来ないけど…。
Aさんの着る服を選びたい!Aさんの悲しんでる顔、見たくない。」

『ッ…バレちゃってたか。』

そう言って苦い笑いする

「俺…Aさんには笑顔でいて欲しい。
駄目、かな?」

『…じゃあ、選んでもらおうかな。』

そう言って笑ったAさんは俺の腕を引いて
目の前の店に入った

・

・

「あれ!?お久しぶりですね!」

『最近来れてなったので来ちゃいました〜。』

「あ、前回買ってくれた服着てくださってるんですね!
よくお似合いです!」

『ありがとうございます!』

いろいろ見ているとAさんは店員さんと談笑していた

「Aさんここの店員さんと仲いいの?」

『何回も来てるから顔なじみ的なｗ』

「え!?もしかして彼氏さんですか!?」

『あ、かr(「はい!彼氏です!」悠仁!?』

勢い余って言ったけど後悔してない!

「彼氏さんと買い物なんて羨ましいです!」

『あはは…。』

ふと目に入った服…あれ、Aさんに似合いそう

「Aさん!これ、絶対にAさんに似合う!」

『えっ、私そんな可愛らしい服に合わない。』

俺がAさんに見せたのはフリルのついたワンピース

「絶対に似合いますよ!彼氏さんが選んでくれたから試着しましょ!」

『えぇ…。』

・

・

「凄い似合ってた!」

『そ、そうかな?』

あの後、俺が選んだワンピースを買った

『…悠仁。』

「ん?」

『ありがとうね。』

そう言ったAさんは笑顔だった

やっぱり、Aさんには笑顔が一番だ

虎杖悠仁side終了

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