【呪術廻戦】癒し求めたら推しが来た

2日目 ページ3

虎杖悠仁side

ふと目を覚ますと真っ暗な空間にいた。

「な、なんだここ!」

とりあえず手探りで腕を動かしてみる

手に何かが当たる

硬い、壁か?

壁らしきものを触っていると出っ張りがあり
押してみると電気が点く

明かりのおかげで周りが見えたが
見覚えのない場所

「誰かの部屋…だよな?」

シンプルだけど男性…じゃなくて女性の部屋みたいだ

でも、俺はなんでこんなところにいるんだ?

頭をひねっても思い出せない

気づいたらここにいた

スマホも無いし連絡を取ることもできない

どうするか…

ん?待てよ?

ここって多分誰かの家の中だよな?

…え、これって拙いよな

だって俺不法侵入してるようなもんじゃん!

気づいたらいたなんて言っても信じてもらえない

部屋から出るべきか?

でもそれで鉢合わせたら…

「うーん…。」

その時だった

ｶﾞﾁｬｯ

『誰だ!』

「あっ」

ドアが勢いよく開きそこには1人の女性が立っていた

片手には鞄、そして武器の代わりかフライパンを持っている

俺と目が合うとその人は鞄とフライパンを落とした

目を見開き俺を見ている

ど、どうすれば…

長い沈黙が続いた中、女の人が口を開く

『虎杖悠仁…?』

え

何で俺の名前知ってるんだ?

もしかして知り合いかと記憶を掘り起こすが覚えが無い

女の人は震えながらこっちに近づいてくる

『え?本物…?本物の虎杖悠仁?』

本物?

よくわからないけど答えた方がいいよな?

「えっと、虎杖悠仁です…。」

『呪術高専1年生で両面宿儺の器の…?』

!

もしかして呪術高専の関係者…?

「そうですけど、どこかで会った事ありますっけ?」

俺にはさっぱり会った記憶は無い

「あ、あの誰で(『いい…?』え?」

女の人は懇願するような目で俺を見てくる

『抱きしめてもいいですか…?』

え!?

なんで!?

で、でも…敵意はなさそうだし…

「ど、どうぞ。」

俺は腕を広げると凄い勢いで抱き着いて来た

この人…誰かわからないけど凄い窶れてみえた

目の下の隈も酷かった

こういう時、どうすればいいんだ?

とりあえず、軽く背中を叩いた

「よくわからないけど、お疲れ様です。」

そうやって声をかけると女の人は泣き出した

かなり疲れていたのか?

俺はそのまま女の人が泣き止むまで背中を撫で続けた

虎杖悠仁side終了

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