【呪術廻戦】癒し求めたら推しが来た

13日目 ページ14

平日の最終日

そう、金曜日だ

家に帰るたび悠仁が毎日褒めてくれる

もう生きているだけで褒めてくれるのでは?

……ただ、今日は本当にいろいろしんどかった

慣れない損保で見積もりを作ってアポ取ろうとしたのに
必要ないと電話を切られた

お客さんのところに行って提案書見せて説明してたけど
まるで右から左に受け流すように話を聞いてるとは思えない
態度をされた

まだ会えてないお客さんに電話かけまくってるのに出てくれないため
アポが取れない、そのせいで部長にアポが足りないと圧をかけられる

…いろいろいい加減にしてくれ

頑張って見積もり作ったんだから少しぐらい
見てくれたっていいじゃないか

アンタのニーズに合った商品を説明してるんだから
少しでも話聞いて相槌うつ位してくれよ

電話してもメールしても反応してくれないんだよ
こっちだって何回も何回も電話してても取れないんだよ

もう泣きそう

しんどい

もう、帰るから悠仁に電話しておこう

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

ﾋﾟｯ

《もしもし、Aさん?》

『仕事終わったから今から帰るよ。』

《わかった!夕飯作っておくね。》

『うん、ありがと。』

《……なにか、嫌な事あった?》

『…なんで?』

《なんか、いつもより少し声低めだったのと
心なしか少し悲しそうな感じがしたから。》

…悠仁は凄いな、電話だけでそんなことわかるなんて

《大丈夫?家に帰ってきたら俺話聞くよ?》

そんな優しい言葉に思わず泣きそうになる

『ｸﾞｽｯ…ありがとう。』

《え!?Aさん泣いてる!?》

『悠仁が優しすぎて泣きそう…。
もう今すぐ帰る…。』

電車とバスの時間を調べてすぐさま駅に向かった

・

・

・

『やっぱり、職場と家が遠いと大変だ。』

特に朝

朝に弱い私はかなりキツイ

毎日悠仁に起こしてもらっている

申し訳なさすぎる

さて、愛しの悠仁が待っている我が家に到着

ｶﾞﾁｬｯ

『ただいまー。』

「Aさん!おかえり!」

はい、可愛い

「あ、Aさんリビングに入ったらきっと驚くよ!」

『え?何々?凄い気になる。』

少しわくわくしながら悠仁に手を引かれリビングに向かう

ｶﾞﾁｬｯ

「お疲れサマンサ〜」

『……………は?』

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