【呪術廻戦】癒し求めたら推しが来た

1日目 ページ2

一言で表そう、死にたい

友人との遊ぶ予定は相手側の日程に合わせたのに前日の夜にドタキャン
しかも3回もだ

取れそうだった契約は客の気まぐれで無しになった
これはガチでキレそうになった

これだけならまだ死にたいとまでいかない

極めつけはこれだ

彼氏の浮気が発覚、からの破局
あの野郎ふざけんなよ、次会ったらぶちのめす

ここ3ヶ月近くありえない程の不幸に見舞われ負の連鎖から抜け出せない

精神的にも身体的にもかなり参っている

『…癒しが欲しい。』

ふと、私の口から零れた言葉

前まではあの彼氏(ごみくず)がいたけど…

あ、いるじゃないか

推しが

オタ活始めてかれこれ約10年

私が今特にハマっているのは呪術廻戦だ

友達に勧められた結果どっぷり沼った

明日は土曜日、休みだ

今日は徹夜してアニメ1話から見直そう

少し浮かれた気分で家に着いた

『あれ?』

おかしい、家の電気がついている

家を出るときは消したかどうか必ず確認している

今日も消したはずなのに

何故かリビング方面と私の部屋の電気がついている

私はできるだけ音を立てないように玄関のドアを開ける

恐る恐るリビングに近づき勢いよくドアを開けた

ｶﾞﾁｬｯ

『誰もいないじゃん…。』

なんだ、私の消し忘れか…

…あれ?

ちょっと待て、私の部屋の電気がついているのはおかしい

私はいつも朝はそのまま下に降りるから電気はつけない
から消し忘れなんてしない

そして、さっき家に入る時に鍵がかかっていた

まさか…

誰か、まだ家の中にいる?

ｿﾞﾜｯ

そう思った瞬間凄い恐怖に襲われた

とりあえず、私の部屋に行こう

誰かいた時しっかり撃退できるように
フライパンを持っていこう

もっとマシな武器は無いかって?

ねぇよ!

そろりそろりと階段をあがり私の部屋の前に立つ

誰かいる

唸り声らしきものが聞こえる

多分1人だ

大丈夫…私ならいける…!

覚悟を決めドアを開く

ｶﾞﾁｬｯ

『誰だ!』

「あっ」

部屋にいる人物を目が合う

私はおもわずフライパンと鞄を落とした

…疲れすぎたのか?

目の前にいる人物は想像していた屈強な男などではない

制服を着ている

男子高校生…のはずだ

ただ、見覚えがある

見覚えしかない

薄茶色の短髪、制服には赤いパーカー付き

ここにいるわけがない

でも…ここにいる人物…

なんでいるの…?

『虎杖悠仁…?』

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