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四話 ページ5

部屋の中で善逸が大声で騒いでいると
急に襖が開き女の人が立っていた

日輪刀を持っているから同じ鬼殺隊の人だろう

女性にしては背丈が高めで齢は少し上そうだ

『騒がしい、何時だと思っている。』

顔から疲労感が感じ取れる、それに苛立っている

夜中に騒がれたら迷惑に決まっている

「す、すみません!ほら、善逸も謝れ!」

「え!?美人!何この美人さん!!!
俺と結婚してください!!」

善逸はまた…!

女の人はため息をつき
善逸の言葉を無視した

『静かにしてくれ、眠れ……。』

女の人は喋っている途中に急に固まった

『おい』

突然出された低い声に俺と善逸は肩を揺らす

『何故ここに鬼がいる。何故殺さない。
お前らは鬼殺隊ではないのか?』

そうだ、禰豆子は箱から出ていた
固まってたのは禰豆子がいたからだ

たしかに鬼だが大事な妹だ
切ることなんてできない

女の人は日輪刀を抜く

『お前達が殺さないのなら私が殺す』

「ま、待ってください!」

俺は女の人の前に立ちはだかる

『どけ、何故邪魔をするんだ』

「この鬼は俺の妹なんです!」

『それがどうした。
妹だろうと鬼に変わりはしない。
人を襲う前に殺す。』

「禰豆子は鬼になって2年経ってるけど
人を襲ったことは無いです!」

俺がそう言うと眉をひそめる。

当たり前だ、鬼は人を襲う
それが普通だからだ

『嘘をつくな。
人を襲わない鬼がいるものか』

「本当なんです!禰豆子は人を襲ってません!」

女の人は困惑したような表情を浮かべた
後大声をあげた

『私は信じない!鬼は人を襲う醜い化け物だ!
どんなに優しい人でも鬼になれば人を襲う!』

そう言った女の人からは
怒りと憎しみだけじゃなく、悲しい匂いがした

すると、禰豆子は女の人に近づいていく

女の人は自分に近づけないように刀を向けるけど
そんなのことも気にせず近づいていく

そして女の人の前に立つと禰豆子は腕を伸ばす

女の人は身構えるように目を瞑るが
禰豆子は優しく抱き着いた

目を開き不思議そうな顔をする
力が抜けたのか日輪刀を落とした

すると禰豆子を抱きしめながら女の人は泣き出した

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すー(プロフ) - 面白いです!続きが更新されるの待ってます。頑張ってください。 (2020年10月23日 18時) (レス) id: 91e5b79796 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - はじめまして最初から読んでいます。私は映画を公開初日に見に行きました。もう、一言で言い表せないぐらい感動して泣いちゃいました。これはもう2、3回見るべきです。小説のほうも楽しみに待っています。 (2020年10月21日 0時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rei | 作成日時:2020年5月31日 21時

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