三十二話 ページ34
「遊郭に潜入したらまず俺の嫁を探せ。
俺も鬼の情報を探るから。」
「…とんでもねぇ話だ!!」
少しの間をあけて善逸が叫ぶ
そこから師範と善逸の言い合いが始まる
これ、善逸…勘違いしてるな
そして1つ訂正させてくれ
確かに師範は奇妙奇天烈かもしれない
たが確実にモテる
そして手紙が善逸に投げつけられる
3人もいるせいか、かなりの量だな…
炭治郎もそう思ったのか師範に問う
「かなり長い期間潜入されてるんですか?」
「4人いるからな、嫁。
まぁ、潜入してるのは3人だけどな。」
さらりと答えたことに凄い顔で反応する善逸
「なんで嫁4人もいんだよ、ざっけんなよ!!!」
師範の拳が善逸の腹に入り倒れる
…とりあえず放置するか
そのまま師範は炭治郎と伊之助に怪しい店をと雛鶴さん達の名前を伝える
「嫁もう死んでんじゃねぇの?」
その伊之助の言葉に師範の拳が腹に入る
因みに私は顔面をぶん殴った
タイミングがよく襖が開く
「ご入用の物をお持ち致しました。」
「どうも。」
・
・
・
・
「さて、お前らには女装をしてもらう。」
『師範、私は既に女ですが。』
「お前は一旦後だ。
まぁ、その前に…。」
師範は自分の腿を軽く叩き
「ここに座れよ。」
『…私に言ってます?』
「お前以外誰がいる。」
炭治郎と伊之助は頭にはてなを浮かべる
善逸はまた反応する
「はｧ!?Aさんが座るわけないだろ!
ねぇAさん!!」
『善逸の言う通りですよ師範…。
何を考えてるんですか。』
本音を言おう
と て つ も な く 座 り た い
だがしかし!!ここには炭治郎達がいる!!
普段から柱としての威厳ある姿を見せているのに
あんなグズグズになった姿を見せる訳には…!
「いいのか?もしかしたら長期になるぞ?」
頭の中で悪魔が囁く
『いいのか?長期任務だと当分は甘えることもできないぞ?』
それに天使が対抗する
『ダメだ!炭治郎達がいる!甘えるわけにはいかない!』
そうだ、天使の言う通りだ…!
その時だった
「A、おいで。」
甘い声で師範に呼ばれる
…ダメだ
私はふらふらと師…天元様に近づき
膝の上に座り思いっきり抱きつく
『天元様ぁ…。』
炭治郎達がいようともう構わん
天元様に触れ合えない方が無理だ
そんな私の姿を見て呆然とする3人
「え?…は、え?」
「4人嫁がいるって言ったろ?
そのうちの1人がこいつだ。」
「ということは…Aは…。」
「俺の嫁だ。」
2人の叫び声が屋敷中に響き渡った
続く
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すー(プロフ) - 面白いです！続きが更新されるの待ってます。頑張ってください。 (2020年10月23日 18時) (
レス) id: 91e5b79796 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - はじめまして最初から読んでいます。私は映画を公開初日に見に行きました。もう、一言で言い表せないぐらい感動して泣いちゃいました。これはもう2、3回見るべきです。小説のほうも楽しみに待っています。 (2020年10月21日 0時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rei | 作成日時：2020年5月31日 21時
