二十八話 ページ30
『ん……。』
部屋に差し込んできた日差しで目を覚ます
うぅ…体がだるい…
何故かって?
…察してくれ
隣には天元様
まだ寝ているか…
『相変わらず、綺麗な顔してる…。』
そう言って顔に手を伸ばす
パシッ
『え?』
「寝込みを襲うとするなんて派手だな、A。」
私の腕は天元様の顔に触れる前に掴まれた
『て、天元様!?起きてたんですか!?』
「おう、起きてた。」
全然気づかなかった…
「さーて、Aの希望に答えて
もう1回しとくか?派手にな♡」
こ、この人…自分の顔がいいの知ってて…!
『だ、駄目です!今日は大事な任務があるんです!』
「…ならやめとくか。で、任務って?」
『汽車の中で短期間にかなりの人が行方不明になってるんです。
隊士も送っているのですが消息不明なんです。』
「なるほどなぁ…。」
『それで煉獄さんと合同の任務になったんです。』
それを聞いて唸る天元様
『どうしました?』
「…大丈夫か?」
『え?』
「お前が消えたらって考えると…。」
不安そうに私を見つめてくる
『安心してください、私はもう柱です。
それに煉獄さんもいるんですよ?
…絶対に、天元様の元へ帰ってきます。』
「A…、無傷で帰ってこいよ。」
『あ、それは無理です。』
「ハァ!?お前そこは『当たり前ですよ!』って返すとこだろ!?」
私の声真似をして喚く天元様
さっきの声何処から出したの…
『いやぁ、無傷は無理ですって。
まぁ、傷つかないように善処しますよ。』
「ならせめて顔に傷はつけるなよ?
嫁の貰い手無くなるぞ。」
『私は既に天元様の嫁ですが?』
「まぁ、そうだけどな。
とりあえず傷はつけるなよ?」
『善処します!』
さて、任務の支度をしなければ
怠い身体をなんとか起こし部屋に向かう
・
・
・
『それでは行ってきます!』
「おう!派手に鬼の頸を斬ってこい!」
「無事に帰ってきてね。」
「Aちゃん、頑張ってください!」
「Aなら大丈夫でしょ。」
4人に見送ってもらい駅に向かう
列車の中で煉獄さんと合流しなければ
まぁ、かなり目立つから大丈夫だろう
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すー(プロフ) - 面白いです!続きが更新されるの待ってます。頑張ってください。 (2020年10月23日 18時) (レス) id: 91e5b79796 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - はじめまして最初から読んでいます。私は映画を公開初日に見に行きました。もう、一言で言い表せないぐらい感動して泣いちゃいました。これはもう2、3回見るべきです。小説のほうも楽しみに待っています。 (2020年10月21日 0時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei | 作成日時:2020年5月31日 21時