番外編:クリスマス2 ページ7
万里side
注文してから少しすると
店員がケーキを持ってきた
貴女「うわぁ……。」
目の前に座っているAは目を
キラキラさせながらケーキを見つめている
こうして普通にしてりゃ可愛いのにな
貴女「食べていい!?」
万里「俺に許可とらなくても
いいだろ」
貴女「た、たしかに」
Aは苺タルトを一口サイズにして
口に運ぶ
貴女「美味しい…!」
テレビでも普段でも見せないような
笑顔を浮かべる
万里「お前、結構甘党だよな」
貴女「疲れた体を癒すのには甘いものが1番!
よく十座とケーキ食べるよ」
ピクッ
Aの口から『兵頭』の名前が
出てきたことに少し苛立った
俺は片手でAの顔をこっちに向ける
万里「俺といる時に他の男の
名前出すんじゃねーよ」
そう言うと
Aの頬が少しずつ赤みを帯びていく
貴女「ご、ごめん…。」
万里「わかりゃいいんだよ」
パッと手を放す
後ろのほうから声が聞こえた
「おい、あれって女優の
美神Aちゃんじゃね?」
「え?何処だよ」
「ほら、なんか眼鏡して帽子被ってる子」
「マジだ!本人じゃね?
俺Aちゃんのファンなんだよな〜」
「写真撮ろうぜ」
「一緒にいるの男じゃね?
彼氏とか!?」
「やべーな!スクープじゃん!」
そんな会話のあとにカメラの
シャッターをきる音が聞こえた
ガタンッ
俺は思わず席を立った
貴女「どうしたの?」
俺は無言でそいつらの席に向かって
スマホを取り上げた
「な、何すんだよ!」
画面にはAと俺の後ろ姿
万里「は?盗撮しといて
何ほざいてんだよ。
盗撮は犯罪って知らねーのか?」
店内がざわつく
貴女「ちょっと!何してるの!」
後ろからAが来た
万里「こいつらがAの事
勝手に写真撮ってたんだよ」
そう言って画面を見せる
貴女「え」
店にいる奴らも気づきだした
「あれ美神Aじゃない?」
「本物!?」
「隣にいるの彼氏?」
「もしかしてデートとか?」
貴女「……。」
Aは俺の手からスマホを取ると
持ち主に返した
303人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白露 。(プロフ) - いつも楽しく読まして頂いてます!テストに更新、色々大変と思いますが頑張ってください!応援しています! (2018年1月16日 12時) (レス) id: abe6bb4284 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rei | 作成日時:2017年12月21日 17時