【A3!】清純派女優の裏の顔【摂津万里】 (ページ43)

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裏の顔37 ページ43

貴女side

万里「おい、ふらふらしてるけど
大丈夫かよ」

貴女「あ?…あー、なんとかなる」

最近仕事が立て続けてて休む暇ないし
睡眠だってしっかりとれてない

大体車の中で仮眠とか

夜遅く寮に帰って数時間とか

そういやここ何日か1日2食とかだったような…

咲也「Aちゃん、体調悪いなら無理
しないほうがいいよ!」

貴女「少しすりゃ治るから
大丈夫だって」

うー…頭痛までしだした

めっちゃ頭痛い…。

真澄「…凄く顔色悪い」

貴女「え?まじで?」

万里「やっぱり休んだほうがいいだろ」

とは言っても、もう学校着いちゃったし

貴女「本当にやばそうになったら
保健室直行しとくわ」

・

ｶﾞﾗﾗ

「Aちゃんおはよー!」

貴女「おはよう」

やばいな、どんどん酷くなってる気がする

寒気までしだした

「顔色悪いけど大丈夫?」

貴女「大丈夫だよ」

笑顔作って返事するので精一杯だ

自分の席に座る

何故か急に呼吸が苦しくなり
何もしてないのに肩で息をしていた

万里「おい…お前本当にやばいんじゃ…。」

貴女「大…丈夫だか、ら…。」

先生が教室に入って来てHRが始まる

だけど内容は全く頭に入ってこない

「委員長、号令」

貴女「は、い…。」

脚に力を込め立ち上がる

貴女「きり…」

急に目の前の視界が歪む

込めたはずの力が抜ける

自分の身体が後ろに倒れていくのがわかる

万里「A!」

その声を最後に私の意識は暗闇に落ちていった

貴女side終了

万里side

俺、咲也、真澄とAの4人で学校に
向かっていたが、明かにAの様子がおかしい

ふらふらと覚束ない足取りでよたよた歩いている

顔色も悪く、いつも以上に白かった

休んだほうがいいと言っても「大丈夫」と一点張りだった

・

席に座ったAはさっきよりも
体調が悪くなってるのが一目瞭然だった

運動をした後でもないのに肩で息をしていて
身体も少し震えていた

寒気でもするのか…?

万里「おい…お前本当にやばいんじゃ…。」

そう声をかけても

貴女「大…丈夫だか、ら…。」

と言うだけだった

少しして教師が教室にきてHRが始まった

教師の話なんてそっちのけでAの様子を見ていた

息があがりっぱなしで苦しそうにしていた

「委員長、号令」

貴女「は、い…。」

立ち上がることすらキツそうに
しているのはすぐに分かった

貴女「きり…。」

起立、と言おうとしてる途中で
Aの身体が後ろに傾いた

万里「A!」