【A3!】天使≒幼馴染【摂津万里】 (ページ30)

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羽根29枚目ページ30

いつもの穴からこっそり入る

その瞬間

フェイ「A!」

ｸﾞｲｯ

貴女「うわっ!」

急に腕を引かれ物陰に隠れる

貴女「ちょっと、急にどう(フェイ「静かに!」

口を抑えられる

その時

「どこに行ったんだ」

「ここら辺にはいない
みたいだな。他を探すぞ」

上級天使達の声がした

何を探しているの…?

手を離される

貴女「…何があったの」

フェイ「バレたんだ。俺とAが
図書館の出入り禁止の所から本を
持ち出したこと」

貴女「え…」

そんな…

フェイ「それだけじゃない」

貴女「ほ、他には何が…。」

フェイ「お前が、何回も下界に下りていたこと
人間と関わっていたこと。そして…
生前の記憶を取り戻し恋をしていること」

ﾄﾞｸﾝｯ

1番バレてはいけないことがバレてしまった

私もあの子みたいに…

記憶も、感情も消されるの…?

フェイ「お前、見つかったら本当にまずいことになる。
アイツの時は感情と記憶の消去で済んだけど
今回はそれどころじゃ済まない」

貴女「それって…
どういうことなの…」

フェイ「さっき、聞いちまったんだ。
無許可での下界への行き来、人間との接触
正体を明かしたこと、記憶の還元
人間との恋…。Aは今、天界では
大罪人とされている。見つけ次第
その場で消去だ」

消去…?

貴女「消去ってまさか…。」

フェイ「『存在』の消去。Aが下界で生まれた事
死んで天界で天使になったこと自体がすべて消される。
『天使A』という存在が無かったことになる」

貴女「みんなの記憶から…私は、無くなるの…?」

フェイ「……。」

嫌だ…

忘れられたくない

万里は私が死んだ後もずっと忘れないでいてくれた

それなのに

今度は万里の中から私は存在しなくなるの?

そんなの…

貴女「絶対嫌だ…!」

フェイ「A…。」

貴女「ねぇ…フェイ、
私はどうすればいいの…?
罰を受けるしかないの?」

私はフェイに縋りつくしかなかった

フェイ「…1つだけ、方法がある。」

貴女「ほ、本当…?」

フェイ「あぁ。そのためには(「いたぞ!」

貴女「ッ!」

フェイ「説明は後だ!逃げるぞ!」