【A3!】天使≒幼馴染【摂津万里】 (ページ3)

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羽根2枚目ページ3

貴女side

貴女「ﾊｧｯ…!」

私は今、地上を走っている

何故かって…?

それはね…

「おい!待てよ!」

よくわからない男の人に追いかけられてるからだよ!

ー数分前ー

翼を広げたまま地上に着地

人間に翼を見られたらまずいから

翼は素早く隠した

貴女「…誰にも見られてないよね?」

辺りを少し見回すと

後ろに男の人が立っていた

その人と目が合った時に男の人は凄く驚いた顔をしてた

もしかして、見られた…!?

「おい…、お前…」

声をかけられた

ここは…

ﾀﾞｯ

逃げるが勝ち!

ー回想終了ー

この人しつこい!

体力に自信はあるけど天使はあまり足を使わない

だって、翼があるから歩くことが少ない

足が縺れ何回も転びそうになる

追ってきてる人は足速いし

このままじゃ追い付かれちゃう…

しょうがないけど……

私は周りに人がいないのを確認し

ﾊﾞｻｯ

翼を出した

「つ、翼…?」

案の定、男の人は驚いた顔をしている

足が止まったのを確認して私は飛び立った

「Aｯ!」

貴女「え…?」

名前を呼ばれ、ふと振り返ってしまった

何故、私の名前を呼んだの?

何故、私を追ってきたの?

何故、貴方はそんな泣きそうな顔をしているの?

何故…貴方の顔を見ると胸が締め付けられるの…?

貴方side終了

万里side

あの後、寮に帰ってさっきのことを考えていた

Aにそっくりな人

…いや、人とは思えない

最後、背中から翼が生えてた

表すとすると、まるで『天使』だった

そしてそのまま飛び立っていった

もちろん、その天使?がAなんてあるわけない

たしかにAも金髪碧眼だったし、泣きボクロもあった

髪の長さも背丈も違うように見えた

まるで、あの時から少し成長させたような姿

ただ…俺は無意識にAの名前を叫んでいた

Aが…また俺のところから離れていく感覚に襲われた

名前を叫んだとき、あいつはコッチを振り向いたような気がした

じゃあ、あの天使は名前と見た目が同じだけで

Aとは無関係なのか?

わかんねぇよ…

「万里君?」