思うぞ、過去追憶。�� ページ35
※仙蔵side
『ごめんなさいね、アタシもできれば大好きなみんなを傷つけたくはないの。でも歯向かうなら…そうね、そいつの１番大切な人を刺してやるから、おとなしくしててね』
天女が完全に本性を現した瞬間だった。
私たちがわかったことは、天女に歯向かえば大切な人が傷つくということだけ。
小平太と平は全治1ヶ月の怪我を負った。
それからというもの、私たちは傷やあざだらけになっていく後輩を手当てすることしかできなかった。
後輩を守ってやれない自分が。
天女にされるがままの自分が。
なにより情けなかった。
『先輩のせいじゃないですよ』
そうやって後輩たちは、いつも無理して笑った。
みんな、天女の言いなりだった。
ところがある日、天女が街で死んだ。
タソガレドキの雑渡昆奈門が見かねて秘密裏に始末したという。
さすがの天女も街で襲われるとは思わなかったようだ。
事態は収拾したかのように思われたが、そうはいかなかった。
上級生と先生は、下級生を天女から守ることができなかったという思いから。
下級生は、上級生が自分の弱さのせいで天女の言いなりにならざるを得なかったという思いから。
先輩、後輩、先生たちの間には深い溝ができてしまった。
それぞれが"自分のせいだ"と責めてしまい、どこか近づけずにいる。
それは私も例外ではない。
直後は目を見て話すことさえできなかったが今では少しずつ、関係は修復されてきている。
それでも溝は深すぎた。
まだまだ、元通りとは程遠い。
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まんじゅうDX - うぉぉああ！！ギャグセンスたかいやっちゃぁぁぁぁあ！！あんがとーございます！！更新応援してます！！ (2022年8月12日 0時) (
レス) @page4 id: b43443e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
サーモニウム - 夢少女リノさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけると、とても嬉しいです！頑張りますね (2017年12月20日 16時) (レス) id: aaf59d6c16 (このIDを非表示/違反報告)
夢少女リノ - 頑張ってくださいね！気長に待ちます！ (2017年12月20日 6時) (レス) id: 6dd2466465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サーモニウム | 作成日時：2017年12月20日 0時
