【rkrn】田舎少女の異世界紀行

引くぜ！火器少年！ ページ24

会計委員会の仕事部屋は……こっちか。
忍術学園って会計の仕事も生徒さんがやるんやな〜。
保健委員会もそやったし、生徒さん(もとい忍たまさん)たち、大変やなぁ。

「事務の者です、書類をお渡しに来まし―――」

「すまないユリコ……もうすぐ終わるからね…待ってておくれ」

ユリコ？誰やねん。
彼女さんでも待たしとるんかな？
ませとんな〜。
ちょっと障子の隙間から覗いてみよ……。

へぇ、みんな算盤で計算しとる。
バインダーとかメガネはあるのに計算機はないんか…。
で、ユリコさんはどこにおるんやろ？

お、多分さっきの声はあの男の子やな。
まだ喋り続けとる…。
つーことはそこにおるのがユリコさ―――

「？？？！！！」

ちょお待てや！！
あれ…あれって……





大砲やん！！

いや、カノン砲？の方が正確かな。
とかどうでもええわ！

「もう、急かさないでおくれよユリコ」

紫の装束…４年生……。13歳？
やばくない？なんで火器に話しかけとるん？
でもって他の会計委員さんたちノーリアクションやし？

これで通常運転なん？
あ、もしや頑張りすぎて頭が………？
どうしたらええねん、この書類。

「書類はそこに置いておいてください」

「ぎょあぁ！？」

怖っ！６年生怖っ！！
顔も上げずにようわかったな…。

「お、お邪魔しましたぁ！！」

関わったらアカン！
会計委員会の書類だけは今度から小松田さんに頼んどこ！！

次！図書委員会！

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