呟くぞ、秘密作戦。�� ページ12
※仙蔵side
私たちが裏山で合同練習をしていた時のこと。
少女が山賊たちに襲われているのを発見した。
しかし、目を引く点があった。少女の服装だ。
「仙蔵、あの服装って……」
伊作が不安げな声をあげる。
そう、その服装は以前忍術学園に現れた"天女"とよくにたつくりのものだった。
「……天女を野放しにしてはまずい。学園長先生に指示を仰ごう」
とはいったものの、始末することになるのは明白だ。
なんとしても、後輩たちに危害が加わらないようにしなければ。
まずは邪魔な山賊たちを気絶させ、あらん限りの好意を貼り付けて言う。
「お迎えに上がりました、天女様」
「えーと………どちらさんです？」
そこでおや、と思う。
なるほどこの娘、用心深いな。
いや、私たちのことを知らないふうに装っているだけか？
「お願いします」
しばらく問答を続け、やっと学園に連れていけるように言いくるめる。
なんだか思考が顔に出ていてやかましい奴だ。
学園に着くと、すぐさま伊作と２人で庵へと天女を連れていく。
庵にはすでに先生方が集まっていた。
もちろん、床下や天井裏にも。
ゆっくり歩かせている内に、他の６年たちが上手く知らせてくれたらしい。
「裏山にて天女様を保護しました。いかがしましょう」
すると、矢羽音が先生方から飛んでくる。
『とりあえずは学園内で監視、油断させて明日の夜にでも始末しよう』
『どこで寝泊まりさせる』
『部屋は六年長屋の空き部屋がいいかと』
『なぜ？』
『天女は私たちに助けられたと思っているので、より油断させやすいからです』
『では４年生と５年生は下級生の護衛、６年生は天女に接触して油断させるように』
『了解です』
『あまり厚遇すぎても怪しまれる。仕事の手伝いが条件とでも言っておこう』
『どうせサボるに決まっていますけどね』
『世話係はシナ先生がいいでしょう』
『任せてください』
こうして、愚かな天女はまんまと餌に食いついた。
……近い未来、自分が殺されるとも知らずに。
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まんじゅうDX - うぉぉああ！！ギャグセンスたかいやっちゃぁぁぁぁあ！！あんがとーございます！！更新応援してます！！ (2022年8月12日 0時) (
レス) @page4 id: b43443e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
サーモニウム - 夢少女リノさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけると、とても嬉しいです！頑張りますね (2017年12月20日 16時) (レス) id: aaf59d6c16 (このIDを非表示/違反報告)
夢少女リノ - 頑張ってくださいね！気長に待ちます！ (2017年12月20日 6時) (レス) id: 6dd2466465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サーモニウム | 作成日時：2017年12月20日 0時
