太陽 と 彼 *° Yuta.K

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優太とわかれ 、一人で丘に登った 。


案外 、見晴らしがいい 。






そんなに高くないが

まわりの景色が見渡せるぐらいの高さはある。







｢ わー… きれい 。｣




東京では あまり見る機会のない

木々の緑 、広がる田んぼに 少し圧倒される。




そして 驚くほど 、シーンとしている 。


騒音に囲まれた 都会での生活に

沈黙だなんて 存在しなかった。





なんだか 、清々しくて 。

東京より 心が楽になって 落ち着いた 。






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丘のてっぺんに 、１つだけ ポツンと

置かれているベンチに 腰掛ける 。




そして 、胸いっぱいに

透き通ったキレイな空気を

思い切り 吸い込む 。






｢ …っはぁ… 。｣



空気がキレイ 、って こういう意味なんだ… 。




東京での生活しか していない 私は

東京の空気が汚いだとか 、

ほかの地域の空気はキレイだとか

何の話か 全くわからなかった 。





だけど 、実際 感じてみると

全然違う 。



体いっぱいに 透明な空気が

流れ込んできて 気持ちいい 。







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もう既に 、わたしは この町が

大好きになっていた 。






東京にある 、いろんな 音 。

楽しませてくれる 友達 。

ピコピコ いつも音を鳴らす 機械 。

もはや詐欺の プリクラ 。





私が東京にいるとき

｢無くてはならない物｣

だった 大切なものたちは

ここにはない 。そして 、必要ない 。





純粋に 自然の楽しさを

感じ取れるんだから 、

機械類は いらない 。







ここを好きになるのは

案外 簡単なのかもしれない 。




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