太陽 と 彼 *° Yuta.K

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｢ …種って うざいよね 。｣


｢ … ですね 。中々 、面倒くさいですよね。｣





爪楊枝で スイカの種を １つ１つ取る

私 と りり 。


本当 、これ 面倒くさいよね。





｢ お前ら 、そんな食い方してっからだよ。

ちまちま 食べやがって 。｣




横で むしゃむしゃとスイカにかぶりつき 、

口から 種をﾌﾟｯ 、と吐き出す優太 。


優太の口から勢い良く飛び出る黒い種たちは

大きな お皿に カンッとあたり 、飛び跳ねる 。





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｢ やだよ 、その食べ方 なんか汚いもん 。｣



｢ んだと !? コレが一般的な食い方だわ！｣





そう言って 、りりに向かって 種を飛ばす優太 。



…かわいー兄妹喧嘩 。和むわ 。





｢ うわっ、最っ低！きったな！

そんなんだから 彼女出来ないんだよ！｣




りりは 、服にくっついた スイカの種を

取り払い 、庭に 投げ捨てた 。





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… え 、優太 彼女いないの？


こんなに 美形なのに？
こんなに 性格いいのに？



都会でも 目立つほどの イケメンだよ？


都会と 田舎だと 、好みが 違うのかなー。




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｢ ちげぇよ 、モテるけど振ってんだよ！｣



｢ はぁ !? お兄ちゃんが モテるわけないじゃん！｣



｢ お前 、バレンタインの俺 見ただろ!?

ホワイトデー に いくら使ったことか！｣





そこまで 言われると 口篭る りり 。



……へー 、モテるんだ 。

やっぱ 此処までスペック高ければ モテるよね。





… なんか 複雑 。





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