太陽 と 彼 *° Yuta.K

＠13 ページ13

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｢ お父さーん！腹減ったぁ！｣




そんな大きな声がした と思ったら

バシィン！と 音を立てて

麩が 勢い良く開いた 。






もちろん 犯人は 優太 。


その後ろを ちょこんと立っている海人。

戸惑った顔を一瞬 したけれど
すぐに へにゃり 、と 海人は 笑った。






｢ っちょ 、優太！

お客さん来てるんだから 大人しくしなさい！｣



｢ そうだよ！お兄ちゃん うっさい！｣





尚真さんとりりが 直ぐ様

優太に注意したが 、優太は

ヘラヘラしている。



てか 、別に 大人しくしなくていいのに 。


気を遣われるの 苦手な 家族だし

こんなに 賑やかな人の家は 新鮮で楽しい。






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｢ ねぇー 、お父さん！夜ご飯！！｣


｢ あー、はいはい！今 出すから待って！｣




タタタッと 軽やかに お父さんの傍に行き

ぎゃんぎゃん騒ぐ優太に

お父さんもお母さんも 思わず吹き出してる。



りりは お父さんのお手伝いに

キッチンに走っていった 。





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… にしても 、優太のお母さんは？




｢ っあの 、尚真さん…、お母さんって…？｣



隣で 優太を眺めていた

尚真さんに 聞いてみる 。





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｢ …あー 、えっとね。病気で８年前に…。｣






…あ 、聞いちゃいけないやつ だった。


どうしよう 、本当に 申しわけない。




｢ っあ 、尚真さん…あの 、何かごめんなさい…｣


｢ いや 、全部いいよ？気にしないで。｣





目を細め 笑う 尚真さん。


私には 無理して笑顔を つくってるようにしか

見えなくて 、胸が ズキン 、と傷んだ 。


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─── ぽんぽん っ







下を俯いていると 頭に尚真さんの

手が 乗っかっていた 。




優しく 頭ポンポン されて

顔が ぶわぁ 、と 紅くなるのを 感じた 。






なんで 尚真さんは

こんなにも 優しいんだろう。






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──── ｢ 兄ちゃん…。｣






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