円堂守と従兄妹の少女は、皆に期待を寄せ始めている様です。 【イナイレ】

§１８０§ ページ33

貴)いえいえ、僕の方がお世話になってる方で…。
彼のおかげで僕は皆を信じる事が出来た様なものですから…。
僕は彼に救われたも同然なんですよ。


豪炎寺父)サッカーで人は救えん。((チッ←


豪炎寺)本当に気にしてないのか？


豪炎寺の部屋に通された時、そんな事を言われた。


貴)え？


豪炎寺)サッカーを馬鹿にされたも同然なんだぞ。


貴)だって、僕に向けられた言葉じゃないって事くらい分かるよ。
豪炎寺君、帰る度にそれに耐えてるんだね。
偉い、偉い。((ナデナデ


自分より背の高い豪炎寺の頭を優しく撫でる。


豪炎寺)…。
俺、決めたんだ。
皆を世界に送り出すって。
そしたら、医者になるって…。
俺には、時間がない…。


貴)だから、あんなに焦ってるのか…。
その焦りが試合に出ない様にしてね。


｢じゃあ、また明日｣と言って、僕は豪炎寺の部屋から出ようとした。


すると｢待ってくれ｣と帰ってきた。


｢またな｣っていつもなら、言う筈なのに…。


豪炎寺)話を…聞いてくれないか？
身内事になってしまうんだが…。
もし、時間があるんなら…。


貴)((クスッ なるほど。
良いよ。


＊豪炎寺説明中＊


貴)なるほど…。
そりゃ人が変わる訳だ。
でも、最初はそんなに優しい人だったんだ。
サッカーを馬鹿にするようになったのはそんな訳があったのね…。


豪炎寺)そうなんだ。


貴)そりゃ、こんなに話しても足りないね。


豪炎寺)…皆には言わないでくれ。


貴)言わないよ？
僕が言う様な人に見えるなら別。
僕は自分と皆に意味のある嘘をつくのは得意なんだから。
でも、豪炎寺君は自分にも皆にも嘘をつくのが苦手なんだね。
だから僕に話したんでしょ？


豪炎寺)…あぁ…。


貴)でしょ？


豪炎寺)そうだな。


貴)なら、少しは楽ななったでしょ？


豪炎寺)ほんの少しだけどなw


貴)あ、ちょっと酷い…。


豪炎寺)まだ聞いてくれるのか？
でも、この時間だともう家に返せなくなるぞ。
危ないからな。


貴)だったら守に連絡を…。


と、僕が携帯を取り出すと、豪炎寺に奪われた。


＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊


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