円堂守と従兄妹の少女は、皆に期待を寄せ始めている様です。 【イナイレ】

§１６６§ ページ19

良い技のイメージも湧いたし、速く試してみたかったんだよね♪


“パーフェクト・ポジション”。


とか、まだ完成してないのに技名つけちゃってる…。←


この技は例えば、自分の体の機能を操作して、DFに適した肉体にするとか、そういうポジションに合わせてパーフェクトな状態でプレイできるように準備する技なんだ。


でも、そんな時間無かったし、今日は皆にひっぱりまわされて大変だったしね。


つうか、今日は泣いてばっかだった気がするな、僕。


とか、思ってたら、もう合宿所が見えてきた。


貴)はぁ、あ〜…。
疲れた…。((ドクンッ


ライ)へぇ、パーフェクト・ポジションねぇ…。
完成させてやろうじゃん…。


《貴)！！
誰？…ルイ…？》


ライ)はぁ？
俺がルイ？
止めろよ、そう言う冗談は。
もう、お前も気付いてるだろ？


《貴)…｢鬼｣…。((ガクガク
今日は…どう暴れるの…？
もうこれ以上僕の体を…傷つけないで…。》


ライ)はぁ？←本日2度目。
そもそも俺は傷つけちゃいないっつーの。
お前がそう望んでたんだよ。
お前はさ、此処に来ても従兄妹とかメンバーの事信用してなかっただろ？


《貴)…否定はしない。》


ライ)だろ？
だから、お前は母国にいる両親の元へいつも行きたがっていた。
それを立ち直らせるために生まれたのが、俺、ライとルイだ。
ルイは表立ってお前を立ち直らせる役、俺は陰でお前を支えて自から死ぬのを止める係だよ。


《貴)…本当？》


ライ)じゃあ、何でお前が｢鬼｣と呼んでいる筈の俺が、パーフェクト・ポジションを完成させようなんて言うんだよ。
説明つかないだろ？


《貴)確かに…。》


ライ)これからは、俺が表立って支えてやるよ。
頼れよな。


《貴)…うんっ…！
ルイは？》


ライ)多分…本来の自分に戻ったんじゃないか？
別に俺達だって、幽霊とかそういうもんじゃなくて単なる意識だしな。
俺達は、2人そろって事故にあったんだ。
意識が回復できないって診断されて、此処に連れてこられた。
今考えれば、運命なのかもな。
ルイは、自分の肉体に戻って、俺達を探している筈だ。
世界に行けば、会えると思うよ。


《貴)ライっ！
ありがとう！
よし、絶対に完成させようね！》



ライ)おう！
途中でへばったら、容赦しないからな！


《貴)無茶はしないでよ？》


ライ)そりゃ、任せとけ。
裏方でも、ちゃんと外の世界は見てるんだぜ？


…じゃあ、期待してみようかな………？


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