円堂守と従兄妹の少女は、皆の事を大切に思っているようです。【イナイレ】 (ページ24)

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翔)(あぶね…。
俺が殴る所だった…。)

A、ショックだったろうな。

翔)…。((ナデナデ

俺が傍にいなくてごめん。

いれなくて、ごめん。

困っただろうな。

ぶつけようのない怒りを、誰にぶつける事も叶わずに、苦汁をずっと飲み込んで貯め込んでいたんだな。

現実逃避も無理がないよ。

今度からは、ちゃんと様子見に来るから、戻ってこいよ。

もう1人で何も悩むな、考えるな。

全部俺達に言ってこい。

愚痴でも何でも、俺達なら受けとめてやれる。

泣いても、慰めてやる。

そう言う時の宥め方、こいつらは知らないだろう？

俺達にしか出来ない事で、お前が悩む事がないのなら、俺達はお前に尽くすよ。

お前に救われたこの命、俺はお前の為に使いたいんだよ、A。

きっと翼も同じだ。

だから、必死で円堂守を殴ろうとした。

自分が守れなかった悔しさも込めてるんだろう。

俺が止めなきゃ、ボコボコだぜw

-守side-

俺が原因だったか…。

まぁ、昨日の様子は確かにAはおかしかった。

あんなに怒ったとこも初めて見た。

いつもなら、俺を諭してくれていただろう。

いつもの様に、笑いかけてくれたのだろう。

それに甘えて此処まで貯め込ませたのは自分だ。

そもそも、俺がAと出会わなきゃこんな事にはならなかった。

親戚じゃなければ、顔をしょっちゅう合わせる事も、こんな気持ちになる事もなかった。

自分の好きな人が自分の所為で壊れていく…。

俺はどれだけの苦労をAの優しさに甘えて、押しつけていたのだろうか。

鬼道)円堂…円堂っ！

守)鬼道…？
ど、どうした？

豪炎寺)翔が、もう出てけって。
今、此処に居て欲しくないそうだ。

守)…。
あぁ、そうだな。
Aの事は、お前らにしか救えなさそうだ。

翔)フン、良く分かりました、だ。

バタン…

守)…ハァ…。

風丸)そう思い込むな。
Aが怒ったのは、お前の為だって事を忘れるな。

守)あ、あぁ！

それもそうだな。

多分、こんな事で落ち込んでちゃ、久遠監督にもAにも怒られる。

今、俺がやるべき事は…。

守)練習に励む事。

だ。

＝Aside＝

なんだろう？

今、もの凄い暖かいんだよね。

一之瀬に抱かれてるからじゃない。

心の底から、温かくなる様な感じ。

一之瀬)♪
お前は本当に何されても怒らないなぁ…。

一之瀬ですからね！

大好きですから！

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