天才ゲームメーカーと天才リベロ V6【イナイレ】 (ページ35)

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第283話ページ35

壁山｢立向居君！｣

その声に振り向くと、壁山君と栗松君がいた。

立向居｢壁山君！｣

木暮｢栗松も！｣

A｢2人とも、どうしたの？｣

栗松｢今の話、聞いたでやんす！｣

壁山｢それで思ったんすけど…立向居の必殺技、皆で作るっすよ！｣

立向居｢皆で？｣

壁山｢そうっす！皆で力を合わせて、キーパー技を作るっす！｣

栗松｢俺達DFだから、守備のテクニックが役に立つでやんすよ！｣

音無｢それ賛成！立向居君、私達1年には1年のやり方があるよ！1人でやるより、絶対いいよ！｣

立向居｢皆で、か…俺、自分だけのってことにこだわりすぎてた！｣

木暮｢いいねー。凄いねー。頑張ってね！
持つべきものは友ってことだよね？よかったな、立向居！ウッシッシ！｣

木暮君はそう言って、宿に帰ろうとする。

木暮｢…！｣

音無｢木暮君もやるのよ。当然でしょ。｣

木暮｢えっ、俺も？｣

壁山｢やるっすよ！｣

栗松｢同じ1年なんでやんすから！｣

音無｢と、いうこと。｣

木暮｢分かったよ…｣

A｢はいはーい！私もやるー！｣

音無｢本当ですか！？｣

立向居｢いいんですか？｣

A｢もちろん！｣

私は、立向居君に笑いかけた。

次の日から、立向居君のキーパー技の特訓が始まった。

壁･栗･木｢よし！｣

A｢行くよー、立向居君！｣

立向居｢はい！｣

ﾄﾞｻｯ…

振り向くと、後ろで壁山君達が尻もちをついていた。

壁山｢腹減ったっす…｣

栗松｢やっぱり、朝飯前で朝練やるもんじゃないでやんす…｣

そういえば、朝ご飯前だったなー。

立向居｢…(汗)｣

壁山｢こんな時、乃々美さんのお弁当があれば、力が出るのに…｣

音無｢皆、お待たせ！｣

音無さんの手には、たくさんのおにぎりがあった。

壁山｢乃々美さんの豪華なお弁当が食べたいっす…｣

音無｢なんか言った？｣

壁山｢い、いや…美味しいっすよ、音無さん！｣

音無｢じゃあ、どんどん食べてね！｣

A｢ありがとう、音無さん！これ作るの大変だったでしょ。｣

音無｢大丈夫ですよ、これくらい！これを食べて、1年生パワー付けてください！｣

1年生パワー？

木暮｢どんなパワーか分かんないけどね。ウッシッシ！｣

音無｢木暮君、食べなくていいよ。｣

木暮｢うわあああっ、食べる食べる！｣