天才ゲームメーカーと天才リベロ V5【イナイレ】 (ページ16)

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第214話ページ16

次の日。

木野さんが何かを気にしながら、歩いて来た。

円堂｢どうしたんだ？秋。｣

木野｢壁山君、いくらノックしても返事がないの。｣

風丸｢円堂。｣

栗松｢練習、始まっちゃうでやんす…｣

円堂君は、壁山君の部屋に向かった。

しばらく待っていると、円堂君と壁山君が出てくる。

円堂｢行け、壁山！｣

壁山｢負けないっすー！｣

壁山君は、虎丸君と木暮君を抜かした。

壁山｢俺、サッカー大好きっすから！｣

円堂｢いいぞ、壁山！｣

その夜、私達はテレビの前に集まっていた。

《全国のサッカーファンの皆様、こんばんは。今夜は皆様もお待ちかね、第1回FFIアジア予選、組み合わせ抽選会の模様をお送りします。
FFIは、全世界を5つのエリアに分けて予選を行い、各エリアの優勝チームが代表がライオコット島に集結。
世界一の座を賭けて決勝ラウンドを戦う、FFの世界大会。
アジア地区の予選には、日本を含め、8カ国が参加しています。》

抽選の結果、私達イナズマジャパンの1回戦の相手は、優勝候補である、オーストラリア代表ビッグウェイブスに決まった。

試合は2日後。

風丸｢決まったな。｣

ヒロト｢いきなり優勝候補か…｣

鬼道｢あぁ。だが、相手にとって不足はない。｣

円堂｢よーし、オーストラリア戦に向けて、明日から特訓だ！｣

皆｢おーー！！｣

そんなやる気満々の私達に、次の日、久遠監督から告げられたのは──

皆｢えぇ！？｣

円堂｢練習、禁止？｣

久遠｢これは命令だ。
オーストラリア戦までの2日間、一切合宿所から出ることは許さない。｣

鬼道｢久遠監督。どういうことですか？｣

久遠｢言葉通りだ。｣

鬼道｢俺達は日本代表に招集されたばかりで、チームとして完成していません！
この2日間は、チームの連携を高めるために使うべきです。｣

久遠｢監督は私だ。命令には従ってもらう。
それぞれに個室を用意した。互いの行き来は勝手だが、合宿所から出ることは許さない。｣

私は部屋に入り、ベッドに寝転がった。

A｢…ダメだ！サッカーしたい！｣

部屋を出ると、有人君、ヒロト君、リュウジ君、円堂君、風丸君、綱海君がいた。