天才ゲームメーカーと天才リベロ V4【イナイレ】 (ページ38)

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第187話-ザ･ジェネシス戦- ページ38

引き続き吹雪side

豪炎寺｢ファイアトルネード！｣

僕は、ジェネシスのゴールへ走った。

角馬｢なんと、豪炎寺！ここでファイアトルネード？超ロングシュートだ！
だが、ジェネシスキーパーネロ、余裕の構えだ！またもや、防がれてしまうのか！？
なんと！吹雪が走り込んでいる！これはシュートではない、吹雪へのパスだ！｣

この一撃で僕は、俺は、完璧になる！

吹雪｢吹き荒れろ！

エターナルブリザード！｣

ネロ｢プロキオンネット！｣

角馬｢これも止められた！吹雪にも、ジェネシスのゴールはこじ開けられないのか！？｣

完璧に！

吹雪｢アイスグランド！うわっ！｣

角馬｢シュートに続き、ディフェンスも破られてしまった！｣

吹雪｢僕のプレーが全然通用しない…完璧にならなきゃいけないのに！｣

角馬｢得点は依然、1対0でジェネシスのリード！｣

あの日、僕は誓った。

アツヤと一緒に、強くなろう、完璧になろうって。

吹雪｢でも、完璧には…｣

豪炎寺｢吹雪！｣

豪炎寺君の声に我に返ると、目の前にボールが迫ってきていた。

吹雪｢あっ！｣

角馬｢吹雪！なんと、痛恨のトラップミスだ！｣

ﾊﾞｰﾝｯ!

吹雪｢あああっ！｣

僕は、その場に蹲った。

吹雪｢豪炎寺君？｣

豪炎寺｢本気のプレーで失敗するならいい。だが、やる気がないプレーだけは、絶対に許さない！
お前には聞こえないのか？あの声が！｣

吹雪｢声…？声なんて…｣

鬼･一･土｢ハァ…ハァ…ハァ…｣

円堂｢なに！？｣

壁山｢あっ！｣

A｢はああっ！くっ…きゃあああっ！｣

吹雪｢…！｣

円堂｢メガトンヘッド！負けるか！行っけぇ！｣

皆｢吹雪！！/吹雪さん！！｣

吹雪｢…！聞こえる…ボールから皆の声が…皆の思いが込められたボール…皆の！｣

真っ暗な世界に、一筋の光が差し込んでくる。

顔を上げると、光の中から誰かの手が出てくる。

僕は、その手を取った。

この手は…

光の中に入ると、皆がいた。

｢士郎君！｣

あぁ、やっぱり君だったんだね…Aちゃん。

Aちゃんは、いつもの笑顔で、僕の手を握ってくれていた。

僕は、ボールを持って飛び上がった。

そういうことだったんだね…父さん。

完璧になるっていうのは、僕がアツヤになることじゃない。

仲間と一緒に戦うこと、一つになることなんだ！

アツヤ｢そうだ！兄貴はもう1人じゃない！｣

吹雪side終了