天才ゲームメーカーと天才リベロ V4【イナイレ】 (ページ17)

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第166話ページ17

円堂｢俺と鬼道とAはデスゾーン、立向居はムゲン･ザ･ハンド、他の皆もそれぞれ自分のメニューで特訓だ！｣

皆｢おー！｣

鬼道｢それぞれが回転し、生まれたエネルギーをボールに注ぎ込む。｣

A｢3人の息を合わせることが重要な技だったよね？｣

鬼道｢あぁ。まずは、その場で回転して、俺が合図を出したらボールを正面にして止まる。いいな？｣

A･円｢うん。/あぁ。｣

鬼道｢GO！｣

有人君の合図で、私達は同時に回り出す。

鬼道｢3、2、1、ストップ！｣

A｢…｣

ボールは、正面から少しズレていた。

円堂｢ん？ボールはどこだ？なっ！後ろ？｣

鬼道｢俺と義姉さんも正面から少しズレている。
実際にデスゾーンにチャレンジするのは、これが出来るようになってからだ。｣

円堂｢よーし、やってやる！｣

A｢うん！｣

鬼道｢3、2、1、ストップ！｣

円堂｢またズレる…｣

鬼道｢3人の息を合わせるんだ。もう一度！｣

A･円｢うん。｣

鬼道｢3、2、1、ストップ！｣

円堂｢だあっ！｣

円堂君は、バランスが崩れて後ろに倒れてしまった。

A｢今の惜しかったね！｣

円堂｢すっげぇ難しい…デスゾーンがこんなに大変だなんて、思ってもみなかった。｣

鬼道｢だが、かなりよくなっている。帝国では、完成まで1ヶ月以上かかっていたことを考えれば、上出来だ。｣

A｢うん。｣

円堂｢でも、ここまでしなきゃ、デスゾーンって打てないのか？｣

鬼道｢何度も言うが、デスゾーンは3人の息を合わせるのが、何より重要なんだ。
試行錯誤の結果、帝国では俺がタイミングを指示することになった。｣

円堂｢そうか。帝国のデスゾーンは、お前が一番大事な役割を果たしていたんだな。｣

A｢今回は、有人君がタイミングを指示するだけじゃなくて、自分で打つことになるから、その分難しいってことだよね。
出来るのかな？私達に…｣

鬼道｢…｣

円堂｢出来る！自分を信じ、仲間を信じ、出来るって信じれば、必ず出来る！｣

A･鬼｢うん！/うん。｣

そして──

鬼道｢3、2、1、ストップ！｣

3人の正面には、ボールがあった。

円堂｢これでどうだ？｣

鬼道｢おまけの合格ってとこだな。｣

｢やってるな、鬼道、A。｣