天才ゲームメーカーと天才リベロ V4【イナイレ】 (ページ14)

今日:18 hit、昨日:4 hit、合計:66,050 hit

第163話ページ14

鬼道｢大介さんのノートを読み解き、必殺技を物にしてきた円堂のアイデアなんだ。俺は円堂を信じる。｣

円堂｢ありがとう、鬼道。正義の鉄拳は進化する！｣

土門｢究極奥義に完成なし、だったな。｣

豪炎寺｢とはいえ、長年のキーパー体質はそう簡単には変えられない、ということか。｣

円堂｢リベロって難しい…｣

A｢有人君！｣

私は、ベンチから有人君を呼んだ。

鬼道｢何だ？｣

A｢あのね…｣

円堂｢だからって…なんでこうなるんだ！？｣

円堂君は、咄嗟に手が出ないように、タイヤに拘束されていた。

A｢咄嗟に手が出ちゃうなら、こうすれば早いかなって。これなら、頭にパワーを集中しやすくなるでしょ。｣

円堂｢えぇ？｣

鬼道｢義姉さんの考えなんだ。これでいくぞ。｣

円堂｢分かったよ…今度こそ、おでこにパワーを集中だ！｣

綱海｢吹雪！お前、ほんとに一緒にやらなくていいのか？｣

吹雪｢今は、見ていたいんだ。｣

綱海｢そっか。蹴りたくなったら言えよ！｣

A｢吹雪君…｣

鬼道｢円堂、いくぞ！｣

円堂｢おう！｣

A｢…｣

皆、変わろうと頑張ってる。

円堂君も、立向居君も。

吹雪君だって、きっと…

じゃあ、私は…？

記憶を失くす前の私が、雷門イレブンにいたから、今の私もここにいる。

皆いい人達で、不安はすぐに消えたけど、今の私に何が出来るんだろうっていう不甲斐なさがある。

記憶を失くす前の私なら、何か皆の役に立てることが出来たのかな？

その夜、私は中々眠れずにいた。

A｢…｣

私は、ずっと(・・・)気になっていたイナズマキャラバンの上に行くことにした。

すると、先客がいた。

A｢円堂君…｣

円堂｢おう、Aか。どうした？｣

A｢ちょっと眠れなくて…｣

円堂｢そっか。こっち来いよ。｣

円堂君は、自分の隣をポンポンとした。

A｢うん。｣

私は、円堂君の隣に座った。