第49話 ページ50
一之瀬｢一理あるよね。｣
染岡｢なんだよ、一之瀬まで！｣
一之瀬｢見ろよ。円堂はやる気満々だぜ。｣
円堂｢俺、スノボやるの初めてなんだ！教えてくれ！あ？｣
A｢円堂君！｣
私は、滑り始める円堂君の手を掴んだ。
A｢ちゃんと立たないと、滑っちゃうよ。｣
円堂｢サンキュー、A！｣
吹雪｢ねぇ、Aちゃん。よかったら、一緒に滑らない？｣
A｢いいけど、私下手くそだよ？｣
吹雪｢大丈夫だよ。｣
私は、吹雪君と一緒に滑り出した。
ｻﾞｰｯ!
吹雪｢上手いよ、Aちゃん。｣
A｢久しぶりだったから不安だったけど、よかった！まだ感覚忘れてなかったみたい！｣
私は純粋に、スノーボードを楽しんでいた。
円堂｢絶対風になってやる！｣
吹雪｢キャプテン！楽しむんだよ。楽しんだら、体の方がついてくるよ！｣
A｢円堂君！頑張ってー！｣
円堂｢おう！｣
夜になり、私達は学校に戻る。
円堂｢はぁ〜…痛ってててて…風になるのって大変だな。｣
塔子｢しっかりしなよ。あたしはだんだんコツが分かってきたよ。｣
吹雪｢うん。塔子さん、筋がいいよ。｣
鬼道｢問題は全身のバランスの取り方だな。｣
土門｢あぁ。スピードに乗る感覚さえ掴めば、一気に世界が変わると思うぜ。｣
塔子｢そうそう！その感覚分かる！｣
染岡｢どうだった？風丸。｣
風丸｢まだまだ体を思うように動かせない。
エイリア学園が来るまでに、マスターしたいよ。｣
壁山｢腹減って死にそうっす。｣
円堂｢頑張れ、壁山！晩飯はすぐそこだ！｣
ｶﾞﾗﾗｯ!
木･音･夏｢いらっしゃーい！｣
壁山｢おっ？飯の匂いだ！｣
机に用意されていたのは、1人前より少ない量の食事だった。
壁山｢えぇ！？こ、これだけ？｣
円堂｢も、もうちょっと欲しいな…｣
壁山｢こうなったら、おかわりしまくるっす！｣
古株｢悪いね、おかわりなしだ。腹八分目で頑張りな。｣
皆｢えぇー！？｣
夏未｢監督の指示よ。スピードアップのため、筋力強化を意識した食事を用意したわ。｣
音無｢カロリー計算も完璧です。｣
木野｢それから、一度口に入れたら30回噛むようにって。｣
円堂｢30回！？｣
木野｢消化吸収率が良くなるんですって。｣
円堂｢よし、壁山！勝つためだ！30回噛むぞ！｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年9月27日 21時
