第37話 ページ38
土門｢でも、本当にそれで良かったのか？
どんな状況でも全力で戦う、それが俺達のサッカーだろ！｣
染岡｢土門の言う通りだぜ！
円堂やAを犠牲にして、俺達だけ助かって、そんなの雷門のサッカーじゃねぇ！｣
円堂｢それは違う！｣
円堂君の声に、皆が私と円堂君を見る。
皆｢円堂、A！/キャプテン、Aさん！｣
鬼道｢義姉さん！｣
塔子｢円堂、A、動いて大丈夫なのか？｣
円堂｢平気、平気！こんな傷、屁でもねぇって！なっ、A！｣
A｢うん！｣
夏未｢どこがよ。｣
ﾊﾞﾝｯ!
A･円｢痛ったぁ！/痛った！｣
夏未｢調子に乗り過ぎよ。｣
A｢アハハ…容赦ないね、雷門さん…｣
染岡｢で、どういうことなんだよ？それは違うって。｣
円堂｢監督は奴らを使って、俺を特訓してくれたんだ。｣
一之瀬｢特訓？｣
円堂｢あぁ。奴らのシュートを受け止めるためには、実際受けながら特訓するのが一番の近道だからな！
おかげで最後の最後、Aの助けもあったけど、ちょっとだけ奴らのシュートが見えた！｣
風丸｢本当か？円堂！｣
円堂｢うん。それに、奴らの必殺技も経験出来た！凄かったよな、あの必殺技！Aが少しは威力弱めてくれたのに、今でも手がヒリヒリしてらぁ！
でも思ったんだ、俺。これなら取れないことはない。もっともっと特訓して、力をつければ必ず取れるって！｣
目金｢つまり監督は、今日の試合を捨てて、次の試合に勝つために、僕達の身を守り、円堂君にキーパーの練習をさせていた…ということですね？｣
A｢そういうこと！｣
風丸｢でも、Aは？Aはキーパーじゃないのに…｣
A｢実は試合の直前、瞳子監督に頼まれたんだ。｣
私は、試合の直前のことを、皆に話した。
鬼道｢そうか。それで…｣
染岡｢そういうことだったのか…｣
壁山｢やっぱり、監督って凄い人っす！あっ、監督…｣
瞳子｢豪炎寺君。貴方には、チームを離れてもらいます。｣
豪炎寺｢…！｣
円堂｢え？｣
栗松｢い…今なんて言ったでやんすか？監督。離れろとかなんとか…｣
音無｢ど、どういうことですか？｣
木野｢さぁ？｣
豪炎寺｢…！｣
豪炎寺君は、何も言わずに歩いて行こうとする。
円堂｢ちょっ、ちょっと待てよ、豪炎寺！
どういうことですか？監督。豪炎寺に出て行けなんて…｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺の花 | 作成日時：2019年9月27日 21時
