第2話 ページ3
円堂｢燃えてきたー！
皆！一週間の成果を、こいつらに見せてやろうぜ！｣
｢えぇー！？｣
｢あの…ちょっと…キャプテン…｣
円堂｢なんだ？｣
｢俺…トイレ行ってくるっす！｣
円堂｢おい！壁山！｣
鬼道｢どうするんだ？あいつを入れても、10人しかいないようだが？
あとの1人はいるのかな？｣
有人君の視線の先には、木戸川清修のエースストライカー、豪炎寺修也君がいた。
あの様子だと、試合に出ないのかな。
｢円堂くーん！｣
円堂｢ん？あれ？あいつ…｣
｢彼、サッカー部に入ってくれるって！目金君っていうのよ！｣
目金｢目金欠流だ。よろしく。｣
円堂｢よろしくな。｣
目金｢ふーん。どうやら、本当に僕が最後の1人になったようだね。入部してあげるにあたって、条件があるんだけど。｣
円堂｢条件？｣
目金｢僕さ、10番のユニフォームしか着たくないんだよね。｣
｢えぇ〜…｣
円堂｢よし、分かった。それでいいよ。｣
｢えぇー！？｣
｢キャプテン、マジでやんすか！？｣
円堂｢マジだ！｣
目金｢ふっ、損はさせないよ。絶対にね。｣
アップを済ませて、雷門中の準備が整うのを待つ。
辺見｢おい、寺門。どうして、俺らがこんな弱小と試合しなきゃいけないんだ？｣
寺門｢総帥はここに転校してきた選手を気にしておられるのだ。そいつの実力をしっかり見極めて来いとな。｣
辺見｢ほぅ。一体誰のことだ？｣
鬼道｢まだいない。｣
辺見｢いない？いないってのは、どういうことですか？面白いものが見られるって言ったのは、鬼道さんでしょ。｣
鬼道｢まだ、と言ったんだ。慌てるな。｣
辺見｢へぇ。それじゃ、そいつはうちに呼んでも使えそうな奴なんですね？｣
鬼道｢それは総帥が決めることだ。俺達は命令通りに動くだけだ。失敗は許されん。｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年9月27日 21時
