天才ゲームメーカーと天才リベロ【イナイレ】 (ページ15)

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第14話ページ15

影山｢…最初の質問にまだ答えていなかったな。俺は一体何です？と問いかけていたな。
お前は鬼道有人だ。分かるな？｣

ｺﾂ…ｺﾂ…

A｢…！｣

足音が近付いてきて、私は急いで自分の部屋に戻った。

A｢…｣

雷門中との決勝戦前日、私達は有人君に呼び出された。

源田｢どうしたんだ？部室じゃダメなのか？｣

鬼道｢何処で聞かれてるか分からないからな。｣

源田｢？｣

鬼道｢俺は総帥のやり方を否定する。皆、俺達のサッカーをやりたくはないか？｣

そして、雷門中との決勝戦当日。

有人君は朝から雷門中のロッカールーム、学園内、グラウンドをくまなく調べていた。

きっと、影山総帥の企みを阻止しようとしているんだろう。

それにひきかえ私は…

影山『お前は鬼道とは違う才能を持っている。』

──影山総帥は、私を必要としてくれた。

父『有人。』

──お父さんと違って。

影山『敗北は醜いぞ。』

父『有人、今日のテストは何点だった？』

鬼道『100点でした。』

ｸﾞｼｬｯ…

A『…』

いつも感じていた、胸が締め付けられるような敗北感。

私は、もうあんな思いをしたくない。

だから…

A｢ごめんね…｣

私は、そう呟いた。

歓声が上がる中、私達は整列する。

角馬｢FF地区大会決勝！雷門中対帝国学園の開始です！｣

ﾋﾟﾋﾟｰｯ!

ﾄﾞｰﾝｯ!ﾄﾞｰﾝｯ!

試合開始のホイッスルと同時に、天井から鉄骨が降ってきた。

角馬｢あーっと、どういうことだ！？突然、雷門中側の天井から、鉄骨が降り注いできたァ！大事故発生！｣

A｢あっ…｣

私は、目を見開いた。

角馬｢酷い…グラウンドは鉄骨が突き刺さり、これでは雷門中イレブンも…え？なんと！雷門中イレブンは無事です！誰1人、怪我さえしてない模様です！これは、奇跡だァ！｣

皆が安心の声を上げる中、私達は影山総帥のところに向かった。