第1話 ページ2
ﾄﾞｰｰﾝｯ!!
｢ゴォール！圧倒的な強さを見せつけて、帝国学園の勝利！｣
影山｢お前達は敗れた。帝国のやり方は覚えているな？｣
｢あっ…｣
【解体許可証】
影山｢敗者に存在価値はない。｣
鬼道｢やれ！｣
ｶﾞｯｼｬｰﾝｯ!ﾄﾞｺﾞｰﾝｯ!ﾄﾞｺﾞｰﾝｯ!
40年間フットボールフロンティアで優勝し続けている強豪校、帝国学園。
帝国に敗れた学校は破壊される。
それが帝国のやり方だった。
ﾌﾟｼｭｰｯ…
装甲バスを降りて、レッドカーペットの上を歩く。
辺見｢鬼道さん、なんでこんなチームと試合を？うちのスキルが上がるとは思えませんけど。｣
鬼道｢面白いものが見られるかもな。｣
辺見｢面白いもの？｣
鬼道｢まぁ、楽しみにしてることだな。｣
雷門中の男の子が、私達に駆け寄って来る。
円堂｢雷門中サッカー部のキャプテン、円堂守です！練習試合の申し込み、ありがとうございます！｣
円堂君は、有人君に手を差し出した。
鬼道｢初めてのグラウンドなんでね、ウォーミングアップしてもいいかな？｣
有人君は、円堂君の手を取らずに淡々と話す。
円堂｢あ、どうぞ…｣
A｢ごめんね、愛想ない奴で！
私、鬼道A！よろしくね、円堂君！｣
私は笑って、円堂君に手を差し出した。
円堂｢よろしくな、鬼道！｣
円堂君は、私の手を取って笑った。
鬼道｢A、アップするぞ。｣
A｢はーい！
じゃあ円堂君、今日はお互い頑張ろうね！｣
私は、アップの準備に入った。
ﾊﾟﾁﾝｯ!
ボールを蹴っていると、有人君が指を鳴らした。
A｢ハァ…｣
私はため息をついて、有人君にパスした。
鬼道｢はあっ！｣
有人君の蹴ったボールは、勢い良く円堂君に向かっていく。
ﾄﾞｰﾝｯ!
円堂｢うっ…くっ…｣
円堂君は、何とかシュートを止めた。
｢キャプテン！｣
｢円堂！｣
円堂｢面白くなってきたぜ！｣
円堂君は、笑っていた。
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年9月27日 21時
