第284話 ページ39
円堂｢引き分けか〜！｣
A｢でも、楽しかった。｣
(人1)｢最っ高の試合だったぜ！｣
円堂｢みんな、ありがとう！すっげえ楽しかった！｣
栗松｢キャプテン！俺達こそ、ありがとうございましたでやんす！｣
夏未｢最後に一言、元キャプテンとして、コメントがほしいわね。｣
円堂｢えっ、一言？｣
壁山｢いいっすね！俺からもお願いするっす！｣
少林寺｢円堂さん！｣
宍戸｢お願いします！｣
円堂｢そんなこと、急に言われても…｣
鬼道｢円堂、最後の言葉だ。｣
(人1)｢ビシッと決めてやれ！｣
豪炎寺｢みんな、期待しているぞ。｣
A｢言わなきゃ、おさまらないよ。｣
夏未｢というわけよ。｣
円堂｢分かったよ…えっと、何言えばいいのかな？
んー…えー…うん！みんな、これからもサッカーやろうぜ！｣
皆｢おぉ！｣
円堂｢それじゃあ、もうひと試合やろうか！｣
皆｢えぇ！？｣
円堂｢帝国のみんなも一緒にさ！｣
私達はその後、時間の許す限り、思いっ切りサッカーを楽しんだ。
日も暮れ、みんなと別れを告げて、(人1)兄と帰路を歩く。
(人1)｢楽しかったな〜！｣
A｢うん！でも、これで円堂達とサッカーすることは、もうないんだね。｣
(人1)｢…｣
鬼道｢A！｣
振り返ると、有人が走って来ていた。
A｢どうしたの？円堂達と話してたんじゃ…｣
鬼道｢A、お前に話があるんだ。｣
有人は、私を真っ直ぐ見てきた。
(人1)｢…A。兄ちゃん、先に帰ってるな。晩飯までには、帰って来いよ！｣
A｢あ、うん。｣
鬼道｢…少し歩かないか？｣
A｢うん。｣
(人1)兄と別れて、有人と並んで歩く。
しばらく黙って歩いていると、突然有人が手を握ってきた。
鬼道｢A、お前が好きだ。｣
A｢え…？｣
私は驚いて、有人を見た。
夕日のせいか分からないけど、有人の顔は赤くなっていた。
あぁ…今、気付いた。
私、有人が好きだったんだって。
いつからか分からないけど、きっとあの時にはもう…貴方の事が好きだったんだ。
A｢私も、有人のことが好き。｣
私は、有人の手を握り返した。
鬼道｢本当か！？｣
A｢ふふっ…冷静沈着なゲームメーカー様が、珍しく慌ててる。｣
私は、微笑んだ。
鬼道｢あ、当たり前だろ…｣
私達は、そのまま手を繋いだまま、幸せを噛み締めた。
to be continued.
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年5月10日 12時
