第123話 ページ27
｢お久しぶりですね。飛鷹せ〜んぱい。｣
飛鷹｢唐須！てめえ、何のつもりだ！｣
唐須｢今から大事な試合だそうじゃないですか。
だから、応援に来たんですよ。
ほ〜ら、先輩に世話になった連中も、こんなにたくさん集まってくれましたよ。｣
飛鷹｢…｣
円堂と飛鷹は、キャラバンを降りていった。
円堂｢そこを退いてくれ。スタジアムに急がなくちゃいけないんだ。｣
唐須｢え〜？せっかく、応援に来た友達を追い返すんですか？先輩？｣
(人1)｢何が応援だよ。タチの悪い嫌がらせじゃねえか！｣
A｢(人1)兄！｣
(人1)兄が、キャラバンを降りて、唐須達を睨む。
唐須｢いいんですか？喧嘩なんかしちゃったら、せっかくの決勝戦、出場停止処分になっちゃいますよ？｣
(人1)｢ﾁｯ…)｣
目金｢どうしても、僕達をスタジアムに行かせないつもりですね。｣
土方｢このままじゃ、試合が始まっちまうぞ！｣
飛鷹｢お別れです、みなさん！｣
円堂｢飛鷹？｣
飛鷹｢行ってくれ、キャプテン。俺が、こいつらの相手をする。｣
円堂｢飛鷹…｣
飛鷹｢元々は俺が招いた問題。
こんなことで、みんなの夢を台無しにしたり出来ねえ。｣
唐須｢やるんですか？｣
飛鷹｢あぁ。｣
歩いて行こうとする飛鷹を、円堂が止める。
円堂｢やめろ、飛鷹。｣
飛鷹｢大丈夫ですよ。こんな連中、俺1人で…｣
円堂｢違う。お前も一緒に試合に出るんだ。
誰1人欠けちゃいけない。俺達は、全員でイナズマジャパンなんだ。｣
豪炎寺｢円堂…｣
唐須｢美しい友情っすね。そんなもん、全部俺達がぶち壊してやるぜ！｣
｢オラー！｣
後ろにいた男子達が、襲いかかってくる。
次の瞬間、誰かが飛び出してきた。
｢間に合ったみたいですね。｣
飛鷹｢す、鈴目？｣
鈴目｢飛鷹さん、ここは俺達に任せてください！｣
｢これ以上、唐須の好き勝手にはさせませんよ！｣
飛鷹｢お前達…｣
鈴目｢行ってください、飛鷹さん！
急いでください。試合に遅れちゃいけません！｣
飛鷹｢鈴目…｣
鈴目｢俺達の夢、消さないでください。
飛鷹さんが活躍するのが、俺達の夢なんです。
羽ばたいてください、飛鷹さん。世界に！｣
飛鷹｢世界に…｣
飛鷹達がキャラバンに戻ってきて、キャラバンはスタジアムに向けて走った。
円堂｢遅れてすいません、監督！｣
キャラバンから降りて、久遠監督の前に立つ。
久遠｢全員揃っているな？行くぞ！｣
皆｢はい！｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月12日 21時
