第93話 ページ45
《いよいよこの日がやって参りました！
第1回、FFIアジア地区予選。
FFスタジアムは、超満員！
アジア地区予選は、全てこのスタジアムで行われます。
そして本大会に進めるのは、出場した8カ国の内、ただ1チーム。
果たして、アジア代表の栄誉を勝ち取るのは、どのチームになるのか？》
《試合に先立ち、財前総理による、開会宣言です。》
財前｢少年達の祭典。世界最強のサッカーチームは、どこなのか？
それを決める夢の大会、FFI。
それぞれの国の維新をかけた、熱く燃える試合。素晴らしいプレーを期待します。｣
私達は歓声の中、ユニフォームに着替えて、久遠監督の前に集まった。
久遠｢スターティングイレブンを発表する。
FW、豪炎寺、吹雪、基山。MF、鬼道、風月、風丸。DF、壁山、綱海、土方、木暮。そしてGK兼ゲームキャプテンは、円堂。｣
円堂｢はい！｣
不動｢分かってねえな。｣
鬼道｢…｣
A｢有人。｣
私は、不動を睨みつける有人に声をかけた。
王将《FFIアジア地区予選、開幕戦！
オーストラリア代表ビッグウェイブス対日本代表イナズマジャパンが…今、始まります！》
ﾋﾟﾋﾟｰｯ!
王将《キックオフ！試合開始です！
吹雪、鬼道へボールを預け、豪炎寺と共に前線へ走る！
イナズマジャパン、天才ゲームメーカー鬼道はどう出るのか？》
鬼道｢なんだ！？｣
有人は、あっという間にビッグウェイブスの選手達に囲まれた。
A｢有人！｣
私は、有人にパスを求めた。
有人は、私にボールを蹴ろうとするが。
A｢あっ…｣
鬼道｢パスコースを塞がれた！？バックパスも出来ない！？
まさかこれが…｣
王将《出たァ！
これがビッグウェイブスの、ボックスロック･ディフェンス！
一度囲まれてしまうと、二度と抜け出せない、必殺タクティクス！》
A｢(これが攻撃を完全に封じる、未知の戦術…)なら、こっちから奪えばいいだけ！｣
私は、有人めがけてスライディングした。
ﾊﾞｰﾝｯ!
A｢きゃあっ！｣
私は、ボックスロック･ディフェンスに吹き飛ばされてしまった。
鬼道｢A！あっ！｣
王将《風月が果敢に挑む！
だが鬼道、ボールを取られてしまったァ！》
綱海と土方が、ボールを拾おうと走る。
綱･土｢うわあっ！｣
王将《あっと、イナズマジャパン、連携が上手くいっていない！》
鬼道｢くそっ！ポジショニングの練習をしていれば！｣
｢メガロドン！｣
円堂｢正義の鉄拳！うわっ！｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月9日 15時
