第89話 ページ41
次の日。
皆｢えっ！？｣
円堂｢練習禁止？｣
久遠｢これは命令だ。
オーストラリア戦までの2日間、一切合宿所から出ることは許さない。｣
鬼道｢久遠監督。どういうことですか？｣
久遠｢言葉通りだ。｣
鬼道｢俺達は日本代表に招集されたばかりで、チームとして完成していません！
この2日間は、チームの連携を高めるために使うべきです。｣
久遠｢監督は私だ。命令には従ってもらう。｣
A｢…｣
久遠｢それぞれに個室を用意した。
互いの行き来は勝手だが、合宿所から出ることは許さない。｣
私は部屋に入り、ベッドに寝転がった。
A｢…サッカーしたい。｣
私は、我慢出来なくなり、部屋を出た。
出ると、有人、円堂、風丸、ヒロト、リュウジ、綱海がいた。
鬼道｢どうやら考えることは、みんな同じのようだな。｣
私達は、静かに階段を降りていく。
久遠｢どこへ行く？｣
円堂｢監督…｣
鬼道｢監督、練習させてください！
オーストラリア戦は、このチームでの初めての公式試合なんです。｣
緑川｢個人のレベルアップのためにも！｣
鬼道｢アジア予選は、負けたらその時点で敗退決定なんですよ！｣
久遠監督は、何も言わない。
鬼道｢貴方には、桜咲中サッカー部を事件に巻き込んだ過去がある。
イナズマジャパンも潰すつもりなんですか？｣
久遠｢私の判断に背くことは許さない。
従わない者は、チームから外れてもらう。｣
鬼道｢くっ…｣
私達は、来た道を戻った。
円堂｢あー、練習したい…｣
ヒロト｢やっぱり、“呪われた監督”なんだよ。
桜咲中がFFの決勝戦を棄権することになったのは、久遠監督が事件を起こしたからだよね？
もしかしたら、今度はこの日本代表で…｣
綱海｢俺も始めっから、胡散臭え奴だと思っていたんだ。｣
A｢ヒロト、綱海。久遠監督は“呪われた監督”なんかじゃないよ。｣
ヒロト｢でも…｣
不動｢うるせえな。｣
鬼道｢不動。｣
不動｢たった2日、練習が出来ねえくらいで、自信をなくしちまうんなら、代表を辞退するんだな。｣
不動は、部屋に入って行った。
鬼道｢くっ…｣
A｢…｣
円堂｢練習したい…｣
壁山｢俺もっす。お腹減らないから、食欲ないっす。｣
秋｢…(^_^;)｣
飛鷹｢ご馳走さん。｣
風丸｢飛鷹、もう部屋に戻るのか？｣
飛鷹｢どうしようと俺の勝手だ。｣
風丸｢それはそうだが…｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月9日 15時
