第65話 ページ16
雷門中に着くと、雰囲気が違っていた。
壁山｢あれ？変っすね。誰もいないんすかね。｣
ｺﾂｯ…ｺﾂｯ…ｺﾂｯ…
鬼道｢あいつは…｣
A｢研崎…！｣
研崎｢お待ちしていましたよ、雷門の皆さん。
皆さんにはまだ、最後の戦いが残っていますからね。｣
円堂｢最後の戦い？｣
研崎の後ろに、フードを被った11人がいた。
1人が円堂に近付き、フードを取った。
円堂｢風丸！？｣
鬼道｢これは…｣
木野｢染岡くん！｣
吹雪｢うそっ！？｣
土門｢影野！半田！｣
壁山｢栗松！少林！｣
風丸｢久しぶりだな、円堂。｣
円堂｢ど、どういうことだよ？｣
A｢研崎…貴方、風丸達に何をしたの？｣
鬼道｢A？｣
円堂｢どういうことだ？｣
A｢私、エイリア学園が崩壊していく中、研崎がスーツケースをもって、エイリア学園から出て行くのを見たの。｣
研崎｢ようやく、私の野望を実現する時が来たのです。｣
円堂｢何？｣
鬼道｢あのボールは…｣
木野｢どうして…風丸くん？｣
風丸｢再会の挨拶がわりだ。｣
ﾊﾞｰﾝｯ!
円堂｢うっ…うわあっ！｣
鬼道｢円堂！｣
A｢円堂！｣
円堂｢風丸…｣
風丸｢俺達と勝負しろ。｣
円堂｢なっ…｣
私は、風丸の首元を見た。
夏未｢あの光は、エイリア石？｣
円堂｢なんだって！？｣
響木｢エイリア石は、研究施設と共に破壊されたはずじゃ！｣
A｢やっぱり…｣
円堂｢風月？｣
A｢あのスーツケースの中身は、エイリア石だったのよ。
研崎は、エイリア石を持ち出した！｣
研崎｢ふふふっ…ご名答ですよ、風月さん。
皆さんにはお礼を申し上げます。
おかげで、あの無駄極まりないジェネシス計画に固執していた旦那様を、吉良星二郎を片付けることが出来たのですからね！｣
A｢まさか、あの爆発は…！｣
研崎｢お察しの通り、私がやったのです。
エイリア石を、私だけのものにするために。｣
皆｢！？｣
研崎｢旦那様は、エイリア石の本当の価値を分かっていなかったのですよ。何ひとつね！
ですからこの私が、正しい使い方で、究極のハイソルジャーを作りあげたのです。｣
円堂｢まさか、風丸達が…｣
研崎｢その通り。
それが…ダークエンペラーズです！｣
音無｢ダークエンペラーズ？｣
響木｢貴様、なんてことを…｣
研崎｢今日は我がハイソルジャーの本当の力を証明しに来たのですよ。
彼らが、君達雷門イレブンを完膚なきまでに叩きのめします。｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月9日 15時
