第51話 ページ2
ｶﾎﾟｰﾝｯ…
私達は、お義父さんと向き合っていた。
吉良｢プロモーションはどうでした？｣
瞳子｢お父さんは間違っています。ハイソルジャー計画をやめてください！｣
吉良｢どうやら分かっていないようですね…お前達も私の計画の一部に組み込まれていたということが。｣
円堂｢え？｣
瞳子｢どういうことですか？｣
吉良｢エイリア学園との戦いで鍛え上げられたお前達が、ザ･ジェネシスにとって、いずれ最高の対戦相手になると思ったからですよ。｣
瞳子｢っ！｣
吉良｢瞳子、お前は期待通りの仕事をしてくれました。
礼を言いますよ。｣
瞳子｢私のしてきた事が…エイリア学園のためだったというの…？｣
円堂｢監督…｣
吉良｢おや、Aではありませんか。
グランから聞いていましたが、本当にいるとは。｣
A｢お義父さん…｣
吉良｢研崎。｣
研崎｢はい。｣
研崎が、私の腕を掴む。
A｢っ！｣
鬼道｢A！
Aをどうするつもりだ！｣
吉良｢Aは、ザ･ジェネシスとして、雷門と戦ってもらいます。
Aはお日さま園にいる時、グランと良き相棒でしたから、きっとグランも喜びますよ。｣
研崎｢さっ、こちらです。｣
研崎が、私の腕を引っ張る。
A｢いやっ！｣
ﾊﾟｼﾝｯ!
私は、研崎の手を振り払った。
A｢私は…雷門イレブンです！ザ･ジェネシスじゃない！
それに、私の相棒は鬼道有人…1人だけです！｣
私は、お義父さんを真っ直ぐ見て言った。
鬼道｢A…｣
吉良｢そうですか。では、仕方ありませんね。その判断が間違っていたと後悔することになるでしょう。
さぁ、雷門の皆さん、試合の準備をしてください。ジェネシスが待ってますよ。｣
お義父さんと研崎は、歩いて行った。
A｢(絶対、後悔なんかしない。)｣
私は、拳を握りしめた。
ｿｯ…
見ると、有人が私の手を握っていた。
A｢有人…｣
鬼道｢痕になるぞ。｣
A｢うん…｣
私は、手の力を緩めた。
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月9日 15時
