第35話 ページ36
土門｢いきなり試合で試すなんて、大丈夫か？｣
鬼道｢あそこまで出来るようになれば、あとは実践形式で覚えるだけだ。｣
円堂｢あぁ。絶対完成させようぜ！｣
ﾋﾟﾋﾟｰｯ!
鬼道｢行くぞ！｣
有人が、ボールをもって、上がっていく。
一之瀬｢鬼道、君とやりあってみたいと思っていたんだ！
フレイムダンス！｣
有人は、後ろの私にパスを出した。
A｢ふっ！｣
久しぶりの感覚に、自然と胸が踊るのを感じる。
有人にパスをし、2人で上がる。
鬼道｢行くぞ！円堂、土門！デスゾーン、開始！｣
有人の合図で、3人は飛び上がった。
鬼道｢3人の！｣
土門｢息を！｣
円堂｢合わせるんだ！｣
円･鬼･土｢デスゾーン！！！｣
が、3人のデスゾーンは、途中で威力が落ちてしまった。
A｢…｣
土門｢今のタイミング、完璧だったよな？｣
鬼道｢あぁ、今までで一番息が合っていた。｣
土門｢なのに、何故出せなかったんだ？｣
鬼道｢俺にも分からない。｣
円堂｢面白いな。
鬼道にも分からない、デスゾーンか。
ますます完成させたくなってきた！｣
鬼道｢円堂…｣
円堂｢必ず完成させようぜ！｣
鬼･土｢おう！｣
それから、3人は何度も何度もデスゾーンを打った。
ﾋﾟﾋﾟｯ!ﾋﾟﾋﾟｰｯ!
前半が終わり、ベンチに帰ってくる。
佐久間｢鬼道。久しぶりに、帝国の鬼道が見れて嬉しかった。｣
鬼道｢佐久間…｣
佐久間｢でも、雷門にいる方が、お前は自分を出せているのかもしれない。｣
鬼道｢あっ…｣
佐久間｢こいつらは、常にお前を刺激してくれる。
帝国にいた時よりも、プレーにお前らしさが出ている。
だから…もう俺も源田も風月も、そして帝国のみんなも…もうお前に裏切られたなんて、思っていない。｣
A｢うん。｣
私は、有人を見て微笑んだ。
帝国のみんなも。
鬼道｢ありがとう。｣
有人は微笑んだ。
A｢有人の悩みも消えたことだし、デスゾーン完成させますか。｣
鬼道｢なんで…｣
A｢分かるよ。ずっと一緒にいたんだもん。
だから、佐久間に頼んだんだ。ありのままの気持ちを、有人に伝えてほしいって。｣
佐久間｢流石、鬼道の相棒だよ。
俺達は、悩んでいることすら分からなかったからな。｣
鬼道｢A…｣
A｢ほら、デスゾーン完成させるんでしょ？｣
鬼道｢あぁ。でも、どうすれば…｣
A｢私、有人達のデスゾーン観察して思ったんだけど…｣
私は、有人に耳打ちした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月2日 12時
