第3話 ページ4
壁山がトイレに行ってから、数十分が過ぎた。
辺見｢おい、寺門。どうして、俺らがこんな弱小と試合しなきゃいけないんだ？｣
寺門｢風月さんの話を聞いて、総帥はここに転校してきた選手を気にしておられるのだ。
そいつの実力をしっかり見極めて来いとな。｣
辺見｢ほう。一体誰のことだ？｣
鬼道｢まだいない。｣
辺見｢いない？いないってのは、どういうことですか？
面白いものが見られるって言ったのは、鬼道さんでしょ。｣
鬼道｢まだ、と言ったんだ。慌てるな。｣
辺見｢へぇ。それじゃ、そいつは
A｢それは総帥が決めることよ。｣
鬼道｢俺達は命令通りに動くだけだ。失敗は許されん。｣
A｢…｣
私の視線の先には、円堂達がいた。
審判｢これより、帝国学園対雷門中学の練習試合を始めます。
両キャプテン、コイントスを…｣
有人は、ポジションにつこうと歩き出す。
審判｢鬼道くん、コイントスを。｣
鬼道｢必要ない。好きに始めろ。｣
圭太｢挑戦です！これは、我が雷門に対する帝国の挑戦です！
小生、将棋部の角馬圭太と申します！
今日は、この角馬が実況解説を務めさせていただきます…っと、ピッチでは今まさに、ボールがセットされ、雷門中学によるキックオフがされんとしています！｣
円堂｢さぁ、みんな！頑張っていこうぜ！｣
ﾋﾟﾋﾟｰｯ!
圭太｢始まりました！
まずは染岡。ボールを松野に預け、自分は帝国ゴールに上がって行った！｣
佐久間と寺門のスライディングを、交わす。
圭太｢おぉ、凄い凄い！染岡、見事に帝国を交わしていく！｣
染岡｢すげえぜ、俺。結構やれるんだな。｣
風丸｢染岡、パスだパス！｣
染岡｢そら！｣
風丸｢OK！｣
圭太｢風丸が、ぐんぐん上がって行くぞ！｣
風丸｢そら、染岡！｣
染岡｢マックス！｣
圭太｢ボールは依然キープ！細かくパスを回して、帝国を翻弄！｣
宍戸｢先輩！｣
圭太｢おっ、半田スルー！シュートを打つのはその向こう、染岡だァ！｣
私は、源田の前に歩いていく。
染岡が、シュートを打った。
圭太｢決まったァ！キーパー、いくらなんでもこれには反応出来な…おっと？ゴール前にいるのは、MFの風月だァ！｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月2日 12時
