第29話 ページ30
佐久間｢雷門イレブンに入り、勝利を掴んだお前には、絶対分からない。｣
源田｢お前には、勝利の喜びがあったろうが、俺達には敗北の屈辱しかなかったんだよ！｣
円堂｢そんな言い方ないだろ！鬼道は、お前達のためにも世宇子を倒そうって…｣
俺は円堂を制して、頭を下げた。
鬼道｢すまなかった。｣
円堂｢鬼道…｣
不動｢ダッハハハハッ！あの帝国の鬼道が、人に頭下げてるよ！アハハハハッ！｣
鬼道｢すまなかった。お前達の気持ちも考えず、自分だけの考えで行動してしまった。
何度でも謝る。だから、影山に従うのはやめてくれ！｣
ﾊﾞｰﾝｯ!
鬼道｢ぐっ！｣
円堂｢鬼道！大丈夫か？｣
鬼道｢佐久間…｣
ﾊﾞｰﾝｯ!
鬼道｢ぐっ！｣
円堂｢鬼道！｣
鬼道｢どうしても…影山から離れないのか…｣
源田｢そうだ。総帥だけが、俺達を強くしてくれる！｣
ﾊﾞｰﾝｯ!
鬼道｢ぐっ！俺達のサッカーは…｣
A｢私達のサッカーは負けたじゃない！｣
ﾊﾞｰﾝｯ!
Aの蹴ったボールを、円堂が止める。
鬼道｢円堂…｣
円堂｢俺は今まで、サッカーは楽しめばいいと思ってきた。
勝ち負けはその結果だって。
だけど、今日は違う。お前達の間違いを気付かせるためには、戦って、絶対に勝ってみせる。
見せてやるよ！本当の俺達のサッカーを！｣
不動｢ふふふふ…｣
佐久間｢今度は、お前が敗北の屈辱を味わうことになる。｣
佐久間達は、歩いていく。
佐久間｢俺達には秘策があるのさ。｣
不動｢おっと、それまで。
敵に情報を教えちゃダメだぜ。
まっ、精々頑張るんだな！｣
A｢…｣
鬼道｢A…｣
俺は、歩いていくAの背中を見つめた。
鬼道side終了
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月2日 12時
