第28話 ページ29
ﾄﾞｰｰﾝｯ!!
不動の指差した方を見ると、海の中から何かが出てきた。
鬼道｢これは…｣
出てきたものは、巨大な潜水艦だった。
中から、影山が出てくる。
円堂｢か…影山…｣
影山｢久しぶりだな、円堂。それに鬼道。｣
鬼道｢影山ー！｣
影山｢もう総帥とは呼んでくれんのか。｣
鬼道｢今度は何を企んでるんだ！｣
影山｢私の計画はお前達には理解出来ん。
この真･帝国学園の意味さえもな。
私から逃げ出したりしなければ、お前には分かったはずだ。｣
鬼道｢俺は逃げたんじゃない！あんたと決別したんだ！｣
瞳子｢影山零治！貴方はエイリア学園と何か関係があるの？｣
影山｢吉良瞳子監督だね。
さて、どうかな？ただ、エイリア皇帝陛下のお力を借りてるのは事実だ。｣
円堂｢エイリア皇帝陛下？｣
染岡｢誰だよ、そいつは…｣
壁山｢宇宙人の親玉っすかね？｣
影山｢さぁ、鬼道。昔の仲間に会わせてあげよう。｣
鬼道｢待て、影山！｣
影山について行くと、グラウンドに出た。
影山｢鬼道。自分の愚かさを悔い、再び私の足元に跪いた仲間を紹介しよう。｣
鬼道｢あっ！｣
円堂｢源田に佐久間…風月まで…｣
佐久間｢久しぶりだな、鬼道。｣
源田｢ふっ…｣
A｢…｣
不動｢感動の再会ってやつだね。｣
影山｢では、元チームメイト同士、仲良く話したまえ。
また後で会おう。｣
影山は、グラウンドを去っていく。
鬼道｢何故だ…何故だ！何故、お前達があいつに従う！｣
源田｢強さだよ。｣
円堂｢強さ？強さだけを求めた結果が、あの影山のチームじゃなかったのかよ！｣
鬼道｢俺達は、そこから新たな1歩を踏み出したはずだろ！｣
佐久間｢俺達を見捨てて、雷門に行ったお前に何が分かる。｣
鬼道｢違う！お前達を見捨てたわけじゃない！
俺は、自分が許せなかった。チームメイトを助けられなかった自分が…だから！｣
源田｢綺麗事を言うな！
あの世宇子に勝ちたかっただけだろ！
お前が欲しかったのも、強さだ！｣
鬼道｢そのために、あの影山についてもいいのか！
影山が何をやったか、覚えているだろう！｣
俺は、3人に駆け寄った。
鬼道｢源田、佐久間、俺達と一緒に来い！なぁ、Aも…｣
ﾊﾟｼﾝｯ!
A｢触らないで。｣
そう言うAは、まるで昔の…
佐久間｢あの時…俺達が病院のベッドの上で、どれほど悔しい思いをしたか、お前には分からないさ。｣
源田｢動けないベッドの上で、俺達がどんな思いだったか。｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月2日 12時
