第27話 ページ28
｢おっせえ。｣
円堂｢なんだよ、いきなり。｣
｢愛媛まで時間がかかり過ぎじゃね？ってこと。｣
染岡｢なんだあいつは？｣
瞳子｢君、真･帝国学園の生徒ね。｣
円堂｢え？｣
瞳子｢そっちこそ遅いんじゃない？人を偽のメールで呼び出しといて、今頃現れるの？｣
円堂｢監督、偽のメールって？｣
瞳子｢そもそも、ここ愛媛まで私達を誘導した響木さんのメールが偽物だったの。｣
円堂｢え？｣
瞳子｢もう確認済みよ。
すぐに分かるような嘘を、何故ついたの？｣
不動｢俺、不動明王ってんだけどさ。
俺の名前でメールしたら、ここまで来たのかよ？響木の名前を語ったから、色々調べて愛媛まで来る気になったんだろ？違うか？｣
瞳子｢そうね。で？貴方の狙いは何？｣
不動｢なあに。あんたらを真･帝国学園にご招待してやろうってのさ。｣
不動は、俺を見た。
不動｢あんた、鬼道有人だろ？
鬼道｢スペシャルゲスト？｣
不動｢あぁ。かつての帝国学園のお仲間だよ。｣
鬼道｢何？
ありえない…影山の汚さを、身をもって知っている帝国学園イレブンが、あいつに従うはずがない…！｣
A“…総帥。私はもう、貴方に着いて行けません。”
鬼道“俺はもう、貴方の指示では戦いません。”
源田“俺達も鬼道と風月と同じ意見です！”
円堂｢そうだ！絶対ありえない！｣
染岡｢下手な嘘つくんじゃねえよ！｣
不動｢はぁ？だったら、俺の目がおかしいのかな？｣
鬼道｢貴様…誰がいるっていうんだ、誰が！｣
不動｢おいおい。教えちまったら、面白くないだろ。
着いてからのお楽しみさ。｣
不動をキャラバンに乗せ、俺達は真･帝国学園へ向かう。
瞳子｢どこにあるの？真･帝国学園は？｣
不動｢俺の言う通り走ってりゃ着くよ。｣
一緒に戦ってきたお前達が、影山に従うはずがない。
従うはずがないがないんだ。
俺は、携帯を開いた。
着信、メール共に0。
鬼道｢…｣
俺は、携帯を閉じた。
不動｢あっ、そこの門から入ってくれよ。｣
着いた場所は、倉庫が沢山ある場所だった。
円堂｢どこにも学校なんてないじゃないか。｣
染岡｢てめえ！やっぱり、俺達を騙したのか！｣
不動｢短気な奴だな。真･帝国学園だったら、ほら。｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月2日 12時
