第25話 ページ26
佐･寺･洞“うわあああっ！”
源田“フルパワー…うわあああっ！”
A“はあっ！”
ﾊﾞｰﾝｯ!
A“きゃあああっ！”
A｢っ！｣
私は、勢いよく起き上がった。
A｢ハァ…ハァ…｣
王将《雷門中が激戦を制し、40年ぶりの決勝進出を果たしましたァ！》
A｢…｣
私は、雷門のみんなと笑っている有人を見た。
ｺﾂｯ…ｺﾂｯ…ｺﾂｯ…ｶﾞﾗｯ…
A｢…誰？｣
私は、病室に入ってきた人を見た。
影が邪魔して、よく見えない。
影山｢久しぶりだな、風月。｣
A｢っ！影山！｣
私は、動かない体を動かそうとした。
影山｢もう総帥とは呼んでくれんのか。
まぁいい。少し話がしたくてね。
世宇子中との試合は、どうだった？｣
A｢…最悪だった。有人にキャプテンを任されたのに、私は…｣
影山｢なら、強くなるしかない。
風月。もう一度、私と道を歩まないか？｣
A｢…｣
私は、テレビを見た。
ﾌﾞﾁｯ!
A｢あっ…｣
影山｢言い方を間違えたようだ。
風月、私の元へ来い。そして以前のように、何も考えず、ただ私の命令に従え。｣
A｢私は…｣
ｺﾝｺﾝｯ…ｶﾞﾗｯ…
A｢有人…｣
鬼道｢どうした？何かあったのか？｣
有人が、私の顔を覗く。
A｢ううん…なんでもない。今日、ちょっと体調悪いから、帰ってくれる？｣
そう言って、私は布団を被った。
ﾋﾟﾋﾟｯ!ﾋﾟﾋﾟｯ!ﾋﾟﾋﾟｰｯ!
王将《ここで試合終了！
FF決勝戦、勝ったのは雷門！
劇的な大逆転勝利だァ！》
A｢優勝…｣
私は、テレビを見て、呟いた。
あれからずっと、影山の言葉が頭から離れずにいた。
A｢私は…｣
私は、窓から空を見上げた。
そして＿
ｺﾂｯ…ｺﾂｯ…ｺﾂｯ…
ｳｨｰﾝｯ…
影山｢やっと来たか。風月。｣
A｢…｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月2日 12時
