第15話 ページ16
私は、アップもせず、スタジアムの中を歩いていた。
円堂｢雷門が勝てば、2人は一緒に暮らせないんだ。｣
音無｢待ちなさいよ！アップもせず、こんなとこで何をしていたのって聞いてるのよ！｣
円堂と音無さんの声が聞こえて、その場に向かう。
鬼道｢お前には関係ない。｣
音無｢貴方は…貴方は、鬼道家に行ってから変わってしまった。
私達が別々の家に引き取られてから、一切私と連絡を取ろうとしなかった。
どうして？悪いことを企んでいるから？それとも、邪魔だから？｣
鬼道｢っ！｣
音無｢私が邪魔なんでしょ？だから、連絡もくれなくて…
貴方はもう優しかったお兄ちゃんじゃない！他人よ！｣
有人は、拳を握りしめて、歩き出した。
私は、有人の背中を見つめた。
A｢…｣
私は拳を握りしめて、グラウンドに向かった。
歓声が上がる中、私達は整列する。
雷門のみんなと握手を交わしていく。
A｢円堂。｣
私は、円堂を自分に引き寄せた。
A｢…(ﾎﾞｿｯ｣
円堂｢え？｣
私は、円堂を見て頷いた。
圭太｢FF地区大会決勝！
雷門中対帝国学園の開始です！｣
ﾋﾟﾋﾟｰｯ!
ﾄﾞｰﾝｯ!ﾄﾞｰﾝｯ!
試合開始ホイッスルと同時に、天井から鉄骨が降ってきた。
圭太｢あーっと、どういうことだ！？
突然、雷門中側の天井から、鉄骨が降り注いできたァ！
大事故発生！｣
A｢…｣
圭太｢酷い…グラウンドは鉄骨が突き刺さり、これでは雷門中イレブンも…え？なんと！雷門中イレブンは無事です！誰1人、怪我さえしてない模様です！これは、奇跡だァ！｣
みんなが安心の声を上げる中、私達は影山総帥のところに向かった。
鬼道｢総帥！これが貴方のやり方ですか？｣
影山｢言ってる意味が分からんな。
私が細工したという証拠はあるのかね？｣
A｢…“頭上に注意することだな。”総帥が私に言った言葉です。貴方は、天井から鉄骨が降ることを知っていた。
…総帥。私はもう、貴方に着いて行けません。｣
鬼道｢俺はもう、貴方の指示では戦いません。｣
源田｢俺達も鬼道と風月と同じ意見です！｣
影山｢勝手にするがいい。
私にもお前達など、最早必要ない。｣
その後、影山総帥は刑事さんに連れて行かれた。
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年4月2日 12時
